TOP イマ、ココ、注目社長! 育児メディア『Babily』と中国向けデジタルマーケティング支援で、日中の経済発展と国際平和に貢献したい。

2020/07/29

1/2ページ

第103回

育児メディア『Babily』と中国向けデジタルマーケティング支援で、日中の経済発展と国際平和に貢献したい。

  • イマ、ココ、注目社長!
  • 経営者
  • 組織
  • 経営
  • Onedot株式会社 代表取締役CEO 鳥巣 知得氏

 

現役一流経営者の記事が読める!60秒で簡単メンバー登録はこちら  >

 

 

Onedot株式会社(創業2016年は、中国で最大級の育児メディア「Babily(中国名:贝贝粒)」を展開する一方でデジタル大国中国でビジネスを展開する最先端の知見を活かし中国市場での成功をめざす企業支援する会社です。「家族生活、子育てというミッションに集中してやっていくことによって、(日中両国の)経済発展や国際平和に貢献する」と営者としての自身の役割を語る鳥巣知得 代表取締役CEOのインタビューをお届けします。 

 

(聞き手/井上和幸)

 

 

中国での現地調査の果たすべき役割を確信。 

――鳥巣さんは東大法学部在学中にすでに起業をされていらっしゃったのですよね?  

 

鳥巣 社会に貢献したいと思って政治家や官僚道を目指していたのですが教養課程いろいろなことを勉強したことや、ビジネスイベントを主催する学生サークルをいくつか経験するうちに事業ビジネスの世界でも社会貢献は可能だとわかり、ビジネスの世界を志すようになりました。 

そんなわけで大学生としては大変に不真面目で授業もあまりず、先輩の会社を手伝ったりサークルに行ったり、起業の真似事をしてたところ、先輩が経営している会社から、こういう仕事があるので自分たちやってないかとお声掛けいただき、それを機に法人化し――というのが当時の起業のきっかけです 

 

――ちなみに具体的にどのようなビジネスだったのですか。 

 

鳥巣 中小企業向け個人情報保護のためのセキュリティソリューションつくったり、コンサルティングをする会社でした。 

 

――学生起業としては難易度、レベルの非常に高い領域テーマの会社だったのですね!卒業後もやっていらっしゃったのでしょうか。 

 

鳥巣 いえ。2人で創業したのですが、私はもともとインターネットを使ったコンシューマービジネスをしたかったので最後までやらないつもりでした。もう1人はそのまま会社を続けたいということで続け、その会社は事業を変えてまだ存続しています。一方、私は当時非常に盛り上がっていた音楽配信事業を自分でやるつもりでした。 

 

――それで新卒としてナップスタージャパン社に入られたということですか。 

 

鳥巣 いえ、正確には大学在籍中から参画しており、変則的な中途入社ですね。本当は自分でそういった事業をやるつもりでしたが、よくよく調べてみると、レコード会社との折衝や投資の大きさなどを考えると、「ちょっと自分には無理だな」と思いました。そうしたら、ちょうど「ナップスターという会社が日本に来る」と教えてくださった方がいて、その事業が、「サブスクリプションで携帯電話に音楽を配信する」という自分のアイデアと全く一致していました。であれば、その立ち上げをやらせていただこうと思い、まだ在学中(3年生)だったのですが、転職という形で2006年に入社しました。夏休みをいただいて大学に試験を受けに行く、というような生活をしていましたね。 

 

――なるほど、ナップスターには何年いらっしゃったのですか。 

 

鳥巣 2010年にナップスタージャパンは会社を清算し、サービスを停止したのですが、私はその最後までいましたので4年半くらいです。 

 

――そうだったのですね、日本市場における立ち上げのタイミングから参画されて、結果としてそうした残念なところまで体験をされたということで、いろいろ思われたことがおありになるでしょうね。 

 

鳥巣 私はオーナーでも取締役でもありませんでしたが(*経営戦略部長、かなり思い入れもあましたので、ベンチャービジネスの楽しさエキサイティングなところはすごく感じていました。一方で成功しないときはなかなかタフなものだということも知りました。 

やはり、もう少し自分に実力を付けたいと思いましたし、大きな事業に関わりたいという思いもありました。いつかまた必ずチャレンジはするけれどもこれはいけるというものが来るまでは別の仕事をしようと思い次の仕事先をコンサルティング会社ボストン・コンサルティンググループ=以下、BCGに決めました 

――BCGでは、デジタル系の案件を数多く担当され、その後、BCG Digital Ventures東京オフィス』の立ち上げにも参加されていますよね。その中でユニ・チャームとのジョイントの話が出てきて、御社の設立につながっているその辺の経緯から聞かせていただいてよろしいですか 

 

鳥巣 そのBCGのデジタルベンチャーズというチームは、つくった当初から、お客さと一緒に事業をつくり、事業をつくったらそれをやるところまでやる。そのプロジェクトのリーダー社長をやるいう方針がありました。ユニ・チャームとのプロジェクトについて私がプロジェクトリーダーだったので社長をやるつもりでしたし、実際にやらせていただけるということで、本当にそのまま予定通り進んだという感じです。 

 

――のプロジェクトはそもそもどういう発端だったでしょう? 

 

鳥巣 BCGデジタルベンチャーズができました」うご紹介うかがったところ、当時ユニ・チャームにもそういった新規事業開発のニーズがあり、いろいろ話しながらどういうスコープでプロジェクトをやるか決めていきました。子育てというところが彼らの問題意識として強かったことと今はもう日本ではなくて中国だスケールの大きなお題をいただいて始めたという感じです。 

 

――「中国で事業を」ということになったときに、どんなふうに思いましたか。 

 

鳥巣 はBCGにいたときからグローバルのビジネスをやっていくと決めていましたので、大きな方向としてはよかったのですが、最初は結構ビビりましたね。 

しかし、実際当地を歩き回って事業の種を探し準備をしてみたところ、本当にエキサイティングで、自分が役に立てる市場だと思いました。かつ、日本経済のことや両国間の社会のことを考えても、この事業は自分がやるべきだと腹落ちしました。 

 

――事業の種を見つけられたときには「これだ」という気持ちがあったのですか。 

 

鳥巣 自分が経験したことのない経済成長をしている市場に驚きましたが、対面で生のユーザー、消費者と接してみて、彼らは経済成長に乗っているところもあるけれど、一方で困り多く、深いことがわかりました。日本から見ると解決できそうなことも多かったので、それに対してピュアに自分が役に立てると思ったことが大きかったですね。マクロに市場がすごく伸びていることなどは、その後、コンサル的に発見したという感じです。 

 

――現地調査やアイデア出しなどから最終的に設立するまでの期間はどのくらいだったのですか。 

 

鳥巣 プロジェクト自身だいたい4ヵ月くらいでやっていて、そこから会社設立の手続きまで含めると半年ぐらいで全部終わっていました。 

 

――早いですね! 

 

鳥巣 はい、ユニ・チャームも大変なスピード感を持ってやってくれました。 

 

――立ち上げの体制づくりに関して、何かこだわったことはありますか。 

 

鳥巣 出向などを止めることです。中国に挑戦するということだけでも相当ハードルが高いですし、そもそも日本人社員必要なのかというところから考えるようにしていましたし、なるべく現地での事業に適した人を探すことがチャレンジだと思っていました 

一方で、すごく良いコンビネーションだと思ったのは、アドミニストレーションでの支援でした。例えば、法務、税務、経理国境をまたぐものもあり、会社設立手続きからして複雑だったのですが、自分たちだけなら到底追いつかないところをユニ・チャームが面バックアップしてくれたので大変心強かったですね。 

1

2

プロフィール

  • 鳥巣 知得氏

    Onedot株式会社 代表取締役CEO

    東京大学法学部在学中の起業、ナップスタージャパン株式会社にて経営戦略部長を経て、ボストン・コンサルティンググループにてプリンシパルとしてインターネット領域を中心に新規事業開発やグローバル戦略に多数従事。BCG Digital Ventures東京オフィスの立ち上げを行い、大手企業と共同でデジタル領域での新規事業創造に従事。 2017年よりユニ・チャームとBCG Digital Venturesの共同プロジェクトを経て設立されたワンドット株式会社の代表取締役CEO及び上海万粒网络科技有限公司の董事長CEOに就任し、2社を通して中国での育児メディア「Babily」事業及び、中国デジタル戦略・マーケティング支援事業に取り組む。