2020/07/08
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イマ、ココ、注目社長!
第98回
世界をフラットに。 国境を超え、買う楽しみ、売る喜びを広めたい。【前編】
- 注目企業
- 組織
- 経営
- 経営者インタビュー
- 仲里 一義氏 株式会社ジグザグ 代表取締役/越境EC専門家
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われわれの生活に欠かせないものとなったインターネット。それさえあれば、国境の壁、時間の壁、言語の壁を超え、あらゆる人と人とがつながることができるとよく言われます。
ただ、間違えてはいけないことがあります。壁をやすやすと越えることができるのは、情報に限られるのです。そこに物が関係してくると、様相は異なります。すなわち、海外から商品を買う、海外に商品を売るといった場面で、いくつかの悩ましい壁が顔を出します。それが「言語」「決済手段」「物流」の壁です。
これら3つの壁を除去し、あるいは限りなく低くすることで、買い手と売り手の双方に寄与し、国境を越えたEC(越境EC)の活性化に寄与している企業がジグザグです。
創業社長の仲里一義氏に、これまでのキャリアを振り返ってもらい、ジグザグ誕生にいたるストーリーを語っていただきます。
(聞き手/井上和幸)
――まずは起業にいたるまでのキャリアをお聞かせください。
仲里 はい。1997年に大学を出て、オックスプランニング(現クラウドポイント)という、屋外広告を主に手掛ける広告代理店に入りました。当時はインターネットが普及しようという時期で、「これからはネットの時代になる」という確信があったので、オンライン広告を取り扱い、売り上げを伸ばしていたオプトに転職しました。2004年のことです。その後2010年に韓国企業の子会社設立に伴い日本法人代表取締役に就任して国際物流事業を経験し、2015年にジグザグを創業し現在に至ります。
――オプトとは僕も兼ねてから色々とつながりやご縁があり。創業社長の鉢嶺登さんとは2000年代前半の当時のベンチャー経営者の集まりでの繋がりがあり、共同創業経営者の海老根さんには前職時代に講演を頂いたりしたことからご縁があります。ちなみに当社の創業メンバーは海老根さんにご紹介いただき入社に至りましたので、オプトや仲里さんにはご縁を感じていました。
仲里 そうなんですね。オプトに入社したのは2004年4月なので上場直後のタイミングでした。これから採用を強化していくフェーズで、最初に当時の鉢嶺社長直下で新規事業プロジェクトを担当しました。
――起業にはもともと興味があったのでしょうか。
仲里 はい。オプトに入ったのも将来の起業をイメージしてのことでした。面接の時、鉢嶺さんに「将来は起業を考えており、3年くらい勉強させてください」と正直に話して入社に至ったという経緯があります。
――いいですね(笑)。起業に興味を持つようになったのはいつ頃ですか。
仲里 新卒で入ったオックスプランニングの時でした。入社前に社員合宿があって内定者として参加したのですが、社員が集まり楽しんでいる様子を見ている社長がすごく楽しそうにしているのが印象的でした。
それで、この会社があるから、このメンバーが出会い、今自分もこの場にいることが出来る。場の創出、人材輩出、機会の創造、社長がこの会社を作っていなかったら、僕はここにいないんだなと。そこから社長・起業・会社経営に興味を持ち、経営に関する書籍やセミナーに出席したり、今後伸びる市場や事業について個人的に勉強したりしていました。
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