TOP イマ、ココ、注目社長! ウィズ・コロナの世の中でも日本中の子どもたちが安定的に楽しく学べるプラットフォームづくりを目指す。

2020/06/17

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第94回

ウィズ・コロナの世の中でも日本中の子どもたちが安定的に楽しく学べるプラットフォームづくりを目指す。

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  • 株式会社 ハグカム 代表取締役 道村弥生氏

 

――オンライン教育を日常的に使うというところにハードルがあるのでしょうか。このコロナ禍で認知はだいぶ広まっていると思いますが。 

 

道村 元々、オンライン=安いから使うというイメージが強いようです。「子どもには良質なものを与えたい」という保護者の想いに対して、オンラインが持つイメージがあまり良くない。私たちは、教育ならば質が良いものを用意するのは当然だと思っていますし、むしろリアルより利便性が高い上に学習効果があるなら絶対選ばれるはずだと思っているので、くじけずにやってこられました。 

 

――システムやレッスンの内容は、道村さんのこだわりが満載ですね。 

 

道村 はい。講師もバイリンガルにこだわっていますし、提供するアプリケーションもSkypeといった既存のものではなく、タブレットやスマホでアクセスできるオリジナルのアプリ。カリキュラムや自習教材もすべてアプリの中に入っていて、子どもたち自身が成長を実感できるようなつくりになっています。この4年間、何度も心は折れそうになりましたが、自信があるので料金は一度も下げていません。 

 そしておっしゃるとおり、新型コロナウイルスの影響もあり、今、市場が変わってきています。実際、外出自粛が始まった3月くらいから、これまでの3倍ペースで会員登録が増えています。  

 

100個ダメでも101個目を考える、経営者に必要なのは「しぶとさ」 

――一般家庭向けと法人向けの事業がありますが、こちらの比率の方は? 

 

道村 現時点では家庭向けの方が圧倒的に多いです。この1年頑張れば、双方同程度の売上が立つと見込んでいたのですが、オンライン教育が見直される流れがあるため、家庭向けのサービスもさらに拡充する方向です。ただ、塾などで導入していただければ、塾側も手軽に英語コンテンツを手に入れられますし運営も楽ですから、コロナが落ち着いて生徒が戻ってくればこちらもまた伸び始めると思っています。 

 

――今、学校の先生が自分でビデオ制作したりしていますが、負荷もかかるし質のバラつきも出てしまうのではとニュースを見るたびに気になっています。ハグカムさんのような良質なコンテンツを柔軟に導入すればいいのにと思う部分も多いのですが。 

道村 オンラインの教育もいろいろなパターンがありますが、私たちがやっているのは、生身の先生とリアルタイムでやりとりする「ライブ学習」。コミュニケーションを大切にするので、学力アップのみならず情操教育や会話力の育みもフォローできます 

 

そして今後は、コンテンツだけではなく、こうした運営システム自体にもニーズが出てくると考えています。生徒の個別の学習進ちょくをシステムで管理し、それを引継ぎながらいろいろな先生が授業を行う。これが自宅同士でできるようになれば、コロナが前提の世の中になっても学習が止まることなく、安定して進められるようになると思います。 

 

――そのあたりが、ハグカムさんの次のステージになるでしょうか。 

 

道村 GLOBAL CROWNに関しては、マンツーマンオンリーだったレッスンにグループレッスンも加わります。どちらが良い悪いではなく、マンツーマンにもグループにも、それぞれに良さがあります。選択肢が増える分、双方の良さが享受できると思います。 

 

――オンライン英会話の次のサービスも考えていらっしゃるのですか? 

 

道村 将来的には、英語に限らず、プログラミング、音楽、料理、ダンスなど、子どもが興味のあるジャンルの素晴らしい先生との出会いを世界中の子供たちに提供したい。質の良い多彩な経験で子どもの好奇心を育成する。そういうプラットフォーム作りに取り組みたいですね。 

 

――ちなみに、ご結婚後にお子さんを2人授かられて。出産前と後とでは、ご自身の仕事に対する意識に変化はありましたか? 

 

道村 そういう話は私も聞いていたので、自分はどうなるのだろう?とドキドキしていましたが、不思議なくらい何も変わりませんでした(笑)。家庭も大事だし子どもは子どもでとてもかわいいのですが、仕事もそれと同じくらいおもしろいので、人生の中で楽しいことが倍になったという感じです。 

 

――そう思えて日々過ごし、育児・家庭生活も仕事・事業もできるのが、一番素敵ですよね!では最後に、「経営者としてこうありたい」という道村さんの理想像がありましたら教えてください。 

 

道村 <子どもの「できた!」を育む。>というビジョンの元、ハグカムを立ち上げてから、それは今日まで1ミリもブレていない。どれだけ確固たるものを信念として持てるかはとても大切なことだと思います。大変なことも多いしうまく行かないことばかりですが、100個ダメでも101個目を考えることができる。そんなしぶとさも、信念があれば持つことができると思います。 

 

(構成・文/阿部志穂)

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プロフィール

  • 道村弥生氏

    株式会社 ハグカム 代表取締役

    明治大学商学部卒業後、2007年にサイバーエージェントに新卒入社。 営業、子会社経営、人事、サービスプロデュースなどに従事。多くの学生や新社会人と会う中で、幼少期の原体験がその後の人生に大きな影響を与えていると実感し、2015年に株式会社ハグカムを設立。 自身も両親と祖父母の全員が教師という教師家庭で育った経験から、 <子どもの「できた!」を育む。>をビジョンに掲げ、いつでもどこでも子供にとって恩師のような先生に出会えるオンラインスクール事業を展開。 子ども向けオンライン英会話サービス「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」を家庭向けと法人向けに提供している。今後は、好奇心を育むオンライン教育プラットフォームを目指す。 プライベートでは2児の母。