2020/05/26
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社長を目指す方程式
第40回
いま上司が意識すべきコロナ後の変化 「第三のニュー・ノーマル」到来
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- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
今回の社長を目指す法則・方程式: ロジャー・マクナミー、モハメド・エラリアン「ニュー・ノーマル(新常態)」 |
5月4日、新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議が「新しい生活様式」を提言しました。世界的にウィズ・コロナ、アフター・コロナでのライフスタイルやワークスタイルが話題となっています。これを「ニュー・ノーマル NewNormal(新常態)」として語るものも多く見られるようになってきましたが、今回のこれは「3度目の<ニュー・ノーマル(新常態)>」です。過去のニュー・ノーマル(新常態)は、皆さん、ご記憶にありますでしょうか?
◆これまで二度あった「ニュー・ノーマル(新常態)」
初めて「ニュー・ノーマル(新常態)」が語られたのは、本格的なネット社会が到来した2000年代初頭のこと。ネットの普及によって、従来の経済論理やビジネスの常識が通用しない、<収穫逓増社会>・<限界費用ゼロ社会>が現実のものとなったとして、2000年代前半にベンチャーキャピタリストのロジャー・マクナミーが「第一のニュー・ノーマル」を使い出したと言われています。
確かに私たちはそれまでとは異なるビジネスモデル・収益モデルを基盤とした事業、サービスにあっという間に取り囲まれるようになり、デジタル通信を電気や水、ガスと同じような社会基盤として使い、生活し仕事を行う世の中に生きるようになりました。
「第二のニュー・ノーマル」は、2008年〜2009年に世界を席巻したリーマン・ショック後の経済・社会の在り方、価値観について語られるようになりました。その提唱者とされたのはパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)代表のモハメド・エラリアン氏。強欲とも言われる資本主義の論理、中でも金融資本主義の構造的な問題への痛烈な反省をリーマン・ショックの大きな痛手で世界中の人たちが感じるようになり、それは広くエシカル(倫理的、道徳的)な消費へと向かい、企業活動の社会的責任(CSR、SDGsなど)が問われるようになりました。
そして今回、「第三のニュー・ノーマル」は、ウイズ・コロナ、アフター・コロナの世界に対してです。