TOP 社長を目指す方程式 いま上司が意識すべきコロナ後の変化 「第三のニュー・ノーマル」到来

2020/05/26

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社長を目指す方程式

第40回

いま上司が意識すべきコロナ後の変化 「第三のニュー・ノーマル」到来

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今回の社長を目指す法則・方程式:

 ロジャー・マクナミー、モハメド・エラリアン

「ニュー・ノーマル(新常態)」 


 
54、新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議が「新しい生活様式」を提言しました。世界的にウィズ・コロナ、アフター・コロナでのライフスタイルやワークスタイルが話題となっています。これを「ニュー・ノーマル NewNormal(新常態)」として語るものも多く見られるようになってきましたが、今回のこれは「3度目の<ニュー・ノーマル(新常態)>」です。過去のニュー・ノーマル(新常態)は、皆さん、ご記憶にありますでしょうか? 

 

これまで二度あった「ニュー・ノーマル(新常態)」

初めて「ニュー・ノーマル(新常態)」が語られたのは、本格的なネット社会が到来した2000年代初頭のこと。ネットの普及によって、従来の経済論理やビジネスの常識が通用しない、<収穫逓増社会>・<限界費用ゼロ社会>が現実のものとなったとして、2000年代前半にベンチャーキャピタリストのロジャー・マクナミーが「第一のニュー・ノーマル」を使い出したと言われています。 
確かに私たちはそれまでとは異なるビジネスモデル・収益モデルを基盤とした事業、サービスにあっという間に取り囲まれるようになり、デジタル通信を電気や水、ガスと同じような社会基盤として使い、生活し仕事を行う世の中に生きるようになりました。 


 

「第二のニュー・ノーマル」は、2008年〜2009年に世界を席巻したリーマン・ショック後の経済・社会の在り方、価値観について語られるようになりました。その提唱者とされたのはパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)代表のモハメド・エラリアン氏。強欲とも言われる資本主義の論理、中でも金融資本主義の構造的な問題への痛烈な反省をリーマン・ショックの大きな痛手で世界中の人たちが感じるようになり、それは広くエシカル(倫理的、道徳的)な消費へと向かい、企業活動の社会的責任(CSRSDGsなど)が問われるようになりました。

 

そして今回、「第三のニュー・ノーマル」は、ウイズ・コロナ、アフター・コロナの世界に対してです。 

 

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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