TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 今、企業に最も必要なのは「変化に適応できる強さ」

2020/04/29

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」

第101回

今、企業に最も必要なのは「変化に適応できる強さ」

  • 組織
  • 経営
  • 川上 聡氏 日本実業出版社・第一編集部・副編集長

 

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成功する経営者は皆、多読家。
「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『人間心理を徹底的に考え抜いた「強い会社」に変わる仕組み』
本書の編集を手掛けられた、日本実業出版社の川上聡氏に見どころを伺いました。

 

 

世の中が大変な状況の今、企業に最も必要なのは「変化に適応できる強さ」である。

 

本書の著者である松岡氏は、リクルート、ファーストリテイリング、ソフトバンクという、いわば日本を代表する「強い会社」で活躍してきた。松岡氏によれば、3社はそれぞれ業界やビジネスモデルなどは異なるが、共通するのは次の3つの「強さ」に集約されるという。

 

  • 変化に適応できる「強さ」
  • やるべきことをやり抜く「強さ」
  •  社員が会社を愛する「強さ」

 

困難な状況のときほど、変化への適応をはじめ、これら3つの「強さ」は企業を支える推進力となる。

 

多くの経営者や幹部は「うちも強い会社になりたい」と思う。だが、思うのと、実現するのとの間には、天と地ほどの差がある。それは、次のようなことからもわかるだろう。

 

「組織変革」「意識改革」「全社一丸となって」「イノベーション」「今までにない~」「これまでとは違う~」……。
これらは会社が何か変化に迫られているときによく出てくる言葉であり、絵に描いた餅で終わりがちな“マジックワード(何にでも使える便利な言葉)”ともいえる。

 

おそらく経営トップや幹部は、「何かを変えなければならないこと」自体は重々承知している。けれども、「組織変革」の必要性を掲げて、「何を」「どうすればいいか」という具体的な戦略や施策まで落とし込んで実行し、成功した企業がどれほどあるだろうか。

 

テレビの経済番組やビジネス誌で、ある企業の成功事例が取り上げられると、すぐに「うちの会社も同じように取り入れよう!」となりがちだ。
これは決して上から目線な揶揄した物言いではなく、じつは私自身も一管理職として、自らの所属する組織がより良くなればと、隣の芝生は青く見えるがごとく心理も手伝い、「他社の成功事例」を目で追ってばかりいた経験がある。

 

何かしら自社を変革する必要性を感じながらも、どうすればと悶々としていときに、本書の著者、松岡氏と出会った。そして、この本の企画から制作を通して、「組織を変える」というのは「何を」「どうするのか」というブラックボックスの全容が理解できた。

 

松岡氏は、まず「他社の成功事例を取り入れても、うまくいかない」といい、自社の課題解決に向けた必要な戦略を導き出すポイントを、惜しげもなく明かしている。そのポイントとは、松岡氏の言葉を借りれば、自社に取り入れるべきもの、取り入れる必要がないもの、取り入れるとマイナスになる物を見分ける「視点」である。

 

また、「組織変革」に関する本が数多あるなか、本書は学者やコンサルタントが書いたものと異なり...

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プロフィール

  • 川上 聡氏

    川上 聡氏

    日本実業出版社・第一編集部・副編集長

    1975年東京生まれ。書籍編集者。大学卒業後、高校の非常勤講師を経て、総合法令出版に入社。その後、ゴマブックスを経て、日本実業出版社に。編集を担当した本には、『「強い会社」に変わる仕組み』のほかには、35万部のロングセラー『文章力の基本』、30万部を超え、日販ビジネス書・年間7位となった『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』などのビジネスノウハウ、マインドフルネスの裾野を広げた『「今、ここ」に意識を集中する練習』、実践的な読書論として注目を集めた『本を読む人だけが手にするもの』、その道のプロフェッショナルのエッセンスをまとめた『結果を出し続けるために』(羽生善治 著)、『一瞬で判断する力』(若田光一 著)などをはじめ、さまざまなジャンルがある。

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