TOP 私が経営者になった日 【鳥越淳司氏】決まった形に寄りかかるような楽はしない。(Vol.2)

2020/03/23

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第38回

【鳥越淳司氏】決まった形に寄りかかるような楽はしない。(Vol.2)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社相模屋食料 代表取締役社長  鳥越淳司氏

 

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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。
経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

豆腐業界のトップメーカーとして、意欲的で新しいヒット商品を様々に展開するだけでなく、全国各地の豆腐メーカー再建にも注力している株式会社相模屋食料代表・鳥越淳司氏にお話を伺いました。

 

 

  • 28億の売上時点で1,000億円構想。

鳥越氏は、売上28億円の時点で『売上1,000億円構想』を打ち立てた。しかし、その数字は、現状がこうだからという具体的な構想ではなかったという。

 

「ないからこそ、いいと思っていました。それが例えば100億だったとしたら、ものすごい現実味を帯びる。100億いった次のステップは300億なのか500億なのかとか、数字の世界で測らなければならなくなっていきます。それには綿密な計画が見えていないと“何を言っているんだ”という話になります。でも、当時30億程度会社の人間が“1,000億やります”と言ったら、もう、呆れるしかないんです(笑)。“どうやってやるんですか?”“いやいや、やりますよ” “ばかか!”みたいに見られてはいましたけれども、それ以上は踏み込まれないのです」

 

しかし、少なくとも社員の反応は異なるものだった。

「1,000億という、よくわからないけれども、ものすごくでっかい、見えないような上のことをやろうとしているんだな、そこまで行くためには頑張らなきゃなっていうふうに思ってくれました。それは、すごく効果としては大きかったですし、私自身がそう思っていましたので。すでに今300億を越しましたが、最初に100億を目指していたら、多分、今頃はそこで止まっていたと思います。」

  • 先に形をつくることは絶対やらない。

「何かをやるのに先に形をつくるということを、私は絶対にやりたくないんです。スピードがどんどん落ちていきますし、やりたいことを例えば文面にするとか、可視化するというフィルターを通したときに、とがったものが必ず丸くなってしまうものですから。

だから組織も、例えばプロジェクトチームがどうしたとか、こういう構想で、こういうステップでという説明をするというのは、まずやらないという感じです。“まず、やろう”“やるんだ”というふうにして、自分で動いていきますので、ここはこの人、ここはこの人、で、あとは俺みたいな(笑)。」

 

 

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プロフィール

  • 鳥越淳司氏

    株式会社相模屋食料 代表取締役社長 

    1973年京都府生まれ。早稲田大学商学部卒業後、雪印乳業株式会社(元・雪印メグミルク株式会社)に入社。2002年、相模屋食料株式会社入社。2007年、同社代表取締役社長に就任。「焼いておいしい絹厚揚げ」「ザクとうふ」など数々のヒット商品を生み出し、2015年には豆腐業界初の売上高200億円を達成。注目のPlant-based food「ナチュラルとうふ」シリーズ・「BEYOND TOFU」などで、伝統食品おとうふの魅力を幅広い層へ伝え、注目を集めている。業界No.1になったいまも新たなチャレンジを重ね、日々おいしいおとうふづくりを追求し続けている。