2020/01/15
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イマ、ココ、注目社長!
第64回
技術とデザインの融合が生み出す 「世界一美しい空気」と「心地良い空気感」。
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- 古賀 宣行氏 株式会社カドー 代表取締役社長 CEO
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株式会社カドー(2011年創業) は、同社のフィロソフィーとして「We design for atmosphere.(空気をデザインする)」を掲げ、主として加湿器、除湿機、除菌消臭器などを開発・販売している会社です。
同社製品の特長は、何といっても、世界最高レベルの性能と美しいデザインの両立を実現していること。つまり、高い技術力で空気をきれいにするだけではなく、社名の由来の1つである「華道」の生け花のように、そこに存在するだけで空間を豊かにする家電であることです。
創業者の古賀宣行さん(代表取締役社長 CEO)に話を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
古賀社長は1957年生まれ。あの「WALKMAN(ウォークマン)」や、黎明期のICレコーダーの開発にも携わっていた元ソニーの技術者です。50歳手前で中国の深圳へ赴任。現地にACBC(オーディオチャイナビジネスセンター)を立ち上げソニーのオーディオ事業を推進し大きな成果を挙げました。3年半後に帰任命令を受けたことをきっかけに独立を決意。赴任期間中に現地で構築した高速設計のインフラを活かして深圳に会社を設立することを決意しました。
会社設立に際してはソニーで開発を共にした仲間を招聘すると共に、中国で知り合った事業家及び長年付合いのある日系企業と3者にて合弁企業を立ち上げました。
ただし、突然の展開だったため、その時点ではまだ会社として何をするかは未定でした。
そんなときに古賀さんが偶然出会ったのがある日本人研究者です。彼は室内環境工学の研究において日本を代表する存在であり、当時の日本における空気清浄機の開発の在り方に警鐘をならしていました。古賀さんは彼の空気浄化に対するこだわりに共感を得て空気清浄機の開発に着手することを決めたと言います。
そうして2011年12月に第一号機となる業務用空気清浄機「Prasini」を発売。
しかし、古賀さんは自ら手掛けた製品に満足できませんでした。性能は良くてもデザインが気に入らなかったからです。これではグローバルで勝負できないし、また、現状のままでは「中国ブランド」になってしまいます。
そこで、元東芝のデザイナーだった鈴木健氏(カドー 副社長)と出会ったのを機に、古賀さんは日本でカドーの前身となる新会社を立ち上げました。
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