2019/12/03
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経営者が持てる力を120%発揮できるとき
第2回
エグゼクティブ・コーチは担当を分けてから成功率が上がった。(2/4)
- スペシャル対談
- 経営者インタビュー
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「経営者を語る」――今回の対談は日本にエグゼクティブ・コーチを導入した第一人者、『エグゼクティブ・コーチ 社長を鍛え、会社を強くする「心の軍師」』(共著、プレジデント社)などコーチング関連の著書を多数上梓され、エグゼクティブ・コーチや心理カウンセラーとしても活躍されている松下信武さん(ゾム代表)をゲストにお迎えします。
対談のテーマは、「経営者が持てる力を120%発揮できるとき」———。
一般のコーチングとエグゼクティブ・コーチとの違いや、経営者にコーチングが必要な理由などを弊社代表取締役社長・CEO井上和幸と語り合っていただきました。
全4回でお届けします。
井上 松下さんがエグゼクティブ・コーチというものに着目されたのはどういうご縁だったのですか?
松下 私を非常に可愛がってくださった方で、当時のメンターなんですが、菅野實さんという方がいらっしゃいました。イーライリリーの役員だった方です。その方に勧められたんです。エグゼクティブ・コーチのことをよく知らなかったので尋ねたら、「役員にコーチをつけるんです」と。今でいうシャドーコーチングですね。「例えば、役員が会議などで人と話をしているときにコーチが横に付いていて、話が終わってから『こういうことが課題です』と指摘するようなコーチングがある」と言われたときに、これはイケると思いました。きっとこれが求められる時代が来ると確信しました。でも最初は失敗の連続でしたね。
井上 なぜですか。
松下 エグゼクティブ・コーチというのものが、わかっていなかったからです。やっているうちにだんだんとわかってきたのは、どうやら経営というのは、経営者の持っている根本的な考え方、哲学、思想、ビジネスに対する態度、持っている価値観など、人間のコアになるものが非常に大事であり、そこをちゃんとおさえていかないとダメだと。そんな問題意識を持ち始めたのが2005年くらいですね。
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