TOP 戦略人事の仕掛人 お客さまにどんな価値がご提供できるか?――そう考えるのに部署は関係ない。【前編】

2019/11/28

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第1回

お客さまにどんな価値がご提供できるか?――そう考えるのに部署は関係ない。【前編】

  • 組織
  • カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員 人事部長 松浦俊雄氏
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

 

かつてないほど経営・事業と人事の接合、連動が求められている今、「戦略人事」をリードするCHO/CHRO や人事トップの方に注目し、その具体的な取り組みやご本人の思い、今後の展望を伺う 「戦略人事の仕掛人」——。

 

その第1回目のゲストは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員 人事部長である松浦俊雄さんです。広報・経営企画から人事の世界に入り、これまで構造改革や分社化、グループガバナンス等に関わってきた松浦さんは、「人事部門にいるから人事の事を考える――というのは違う」「人事の松浦として何かを考えるのではなく、CCCグループがお客さまに価値を出していくために自分は何ができるか? と考えることがとても大事だと思う」と話しています。前編では現職に至るまでのキャリアを中心に、人事をはじめたきっかけや、転職の経緯について伺います。

(聞き手/井上和幸)

 

オーナーシップを養う

現在勤務するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(=以下、CCC)は3社目。新卒時から、すでに会社全体を俯瞰する目やオーナーシップの萌芽を持つ社員だった。

 

保険会社勤務の父親の影響もあり、就活で受けたのは銀行や保険ばかり。が、「どうもしっくりこない」。そこで、群馬県に本社のあるパチンコ機器メーカーに飛び込んだ。「業績が抜群に良いのにイメージが悪い。でも業績は良い(顧客価値はある)のだから自分たちで変えていけるチャンスが絶対にある」と考えたのだ。
配属されたのは総務部。数ヵ月後には「もっと会社のことが知りたい」と社内報の発行を提案し、「じゃあ、お前がやれ」と初代編集委員に任命された。

 

以後7年間、全国の現場だけではなく、役員、OB、お客さまの元に足を運び、話を聴いた。社内のことを知れば知るほど会社のことが好きになり、その良さを世の中にPRしたくなったという。その後、30歳になるタイミングで経営企画部のマネジャーに着任した。

 

 

井上 その抜擢は、松浦さんがそれまで会社全体のことをよく見てきたということもあるのでしょうね。そのときはどんな気持ちでしたか。

 

松浦 当時、僕の上の課長が40歳の手前くらいでしたから、自分は10歳近く若かったんです。だからこそ、次の時代を僕たちがつくっていかなければいけない!という強い気概がありましたね。その2年後くらいには、設計から出荷までを一気通貫で担う開発生産本部の統括マネジャーになり、また、『Z組』という中期計画の作成チームに参加するようにもなりました。これは社内横断的に10人ほどのメンバーが集まった組織で、リーダーは別にいましたが、僕は実務リーダーとして現場側をまとめる役割でした。Z組とは「不退転の決意で取り組む」...

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プロフィール

  • 松浦俊雄氏

    カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 執行役員 人事部長

    早稲田大学法学部卒業。1995年、遊技機メーカーに入社しスタッフ部門(総務・広報・経理・経営企画)を担当。2007年、株式会社リクルート(現 リクルートホールディングス)に入社。総務部門を経て、2009年より人事部門にてグループマネジメント、基幹人事、人事制度設計、障がい者雇用等を担当。2012年10月のリクルートグループの分社化の企画・実行を担当。2014年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社。HQ人事としてグループガバナンスを担う一方で、主要な事業会社の人事部門を兼務し、採用、制度設計などに従事。

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。