2019/11/25
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第196回
「多角化」という誘因と企業業績との関係性。
- エグゼクティブ
- マネジメント
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸
「これまで長い間、多角化をすれば業績があがると信じられてきた。そのようなことはない、事実に反する。万能薬としての多角化の信仰が蔓延したのは、1950年代から60年代にかけてだった。だが当時の成功物語は、実は、多角化したものではなかったし、ましてコングロマリットのものでもなかった。」(『マネジメント–-課題、責任、実践』、1973年)
ここでドラッカーが成功物語として挙げているのは、IBM、ゼロックス、ソニー、ホンダ、トヨタ、フィアット、フォルクスワーゲン、シアーズ・ローバック、マークス&スペンサー、サザビー、ベルテルスマンなどの、当時、明確な企業ミッシ...
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