2019/10/17
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第51回
一瞬で信頼を勝ち取るビジネススタイリング術
- キャリア
- ビジネススキル
- 三谷 浩一氏 JPCA協会 パーソナルコーディネーター
一例として、商談時にあなたが商談者のトップで参加する場合には、「相手に任せて安心」というコーディネートが必要です。この場合は、情熱を感じさせるような赤基調のストライプタイより、信頼感を感じさせるブルー系のジャガード織やソリッド(無地)にします。
会食などの場合には会議室などの打ち合わせと違い少し和やかな雰囲気となることから、取引先のコーポレートカラーを基調にした動物モチーフの小紋タイなど少し柔らかい印象になるネクタイをします。
そしてどうしても避けらないのが、自責他責を問わずのトラブル対応です。この場合には、ダークカラーのつや消しのソリッドタイで対応します。謝罪は突如の場合もあるので白色のレギュラーカラーシャツとダークカラーのソリッドタイは絶えず、デスクなどに用意しておくことをお勧めします。
少しだけシャツについても話すと、こちらもネクタイと同様にカジュアル化とともに「ボタンダウン」が多くなっています。ボタンダウンはスポーツウェアから派生したカジュアルシャツになります。従ってTPOを考慮するとボタンダウンシャツではなく、レギュラーカラーやセミワイドカラーシャツを装うことをお勧めします。
◆さらに魅力的な人になるには
ビジネスウェアに流行の先端を取り入れる必要性は、トレンドに関するビジネスをしている業界以外は必須ではありません。ただし、トレンドを取り入れていくことは必要です。誰もが一度は見たことがある「007シリーズ」の映画を見ると良く分かります。1962年から2015年までに全24作品が公開されていますが、全24作品のスーツのサイズ感などを見てください。随分と違います。現在は自分の肩幅、体形にあったジャストサイズとなっています。それより、ゆったりサイズや窮屈なサイズは時代にマッチしていないということになります。本来、あなたのサイズ感でスーツを装うことが、あなたを一番すてきに見せるのです。
そして毎日のコーディネートを、専門家や家族などの意見を聞きながらコーディネートをする以外ですてきにしていく方法としては、TVなどの報道番組が参考になります。司会者のコーディネートは言うに及ばず中継などのビジネスマンや政治家のコーディネートを見て自分なりに考えてみてください。
エグゼクティブの人は、自分の価値を高めていくだけではなく、社員が憧れるスタイルになることも重要な役割の一つです。若い人たちが「私も××さんのような装いができるように頑張ろう」と思われるようになることで組織の士気高揚を高めます。
一つでも皆さまのお役に立てれば光栄です。
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■書籍情報
『圧倒的紳士戦略 ~一瞬で信頼を勝ち取るビジネススタイリング術~』
著者:三谷 浩一
出版社:ギャラクシーブックス
価格:1,540円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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