TOP イマ、ココ、注目社長! 100年以上大きなイノベーションの起きなかったモノづくりの調達分野で、「受発注プラットフォーム」により双方の課題を解決!【前編】

2019/09/18

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イマ、ココ、注目社長!

第44回

100年以上大きなイノベーションの起きなかったモノづくりの調達分野で、「受発注プラットフォーム」により双方の課題を解決!【前編】

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《特定の元請けに売上の半分を依存する。高い技術があるのに正当な評価を受けていない。その結果、全体の75%が赤字経営で、過去30年で半数以上が倒産廃業している――》 今回ご紹介するキャディ株式会社は、町工場のそんな厳しい現実を改善するための《製造業の受発注プラットフォーム『CADDi』》を開発運営している会社です(創業2017年)。

 

「発注側と受注側の要望を集約し、それを再分配するプレイヤーがいると、双方がハッピーになると思った」と創業の理由を語る加藤勇志郎社長に話をうかがいました。

 

(聞き手/井上和幸)

製造業の受発注プラットフォーム『CADDi』は、同社が独自開発した自動見積もりシステムによって、発注者と品質・納期・価格が最も適合する加工会社とをマッチングするものです。

例えば、発注側が3D CADデータをアップロードし、数量・材質・塗装などのパラメータを指定すると、約7秒(!)で価格と納期がわかる仕組みとなっています。

 

一方、加工工場としても、依存している特定の元請けから無茶な発注やコストダウンを強いられることもなく、相見積もりによる失注もなくなり、そして、自社が得意とする製品のみを安定的に受注できるメリットがあります。

 

100年以上大きなイノベーションが起きてこなかったとされるモノづくりの調達分野において、このように受発注側双方の抱える構造的な課題を解決した『CADDi』は、あっという間に評判を呼び、スタート2年弱で、すでに4,000以上の企業が利用しています。

 

「CADDi」は《強みのある会社に得意なものを出す。》というモデル。発注側・受注側の両者が勝てる。

――加藤さんがこの領域の課題解決に取り組まれていらっしゃることを以前から興味深く拝見しており、本日お会いできるのをとても楽しみにしていました。そもそもこの領域テーマを選択されてことには、何か原体験になるようなことはあるのでしょうか。

 

加藤 これといったものは特にないのですが、私は前職(マッキンゼー)で製造業の調達分野をずっと担当していました。それは、基本的に大手メーカーさんに対するコストダウンの支援なんですね。大手さんの場合、売上の6割から7割くらいが調達費用になるので、そこをいかに下げるかをサポートしていました。

我々は、多品種少量生産業界をよくお客さんとしていたのですが、例えば、「電車」は1車両当たり3万点くらいの部品からできていて、年間では10両とか20両しかつくりません。

つまり、1点1点の部品は20個しかつくらないのです。それが50車種くらいあると、3万×50車種で150万点の部品を全部20個ずつ買う、といった話になります。だから、ものすごく管理コストが高い。しかし、コストを下げなけ...

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プロフィール

  • 加藤 勇志郎氏

    加藤 勇志郎氏

    キャディ株式会社 代表取締役

    1991年生まれ、東京出身。東京大学経済学部卒業後、2014年に外資系コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2016年にマネージャーに昇進。日本・中国・アメリカ・オランダなどグローバルで、製造業メーカーを多方面から支援するプロジェクトをリード。特に、大手メーカーに対して購買・調達改革をサポートした他、IoT/Industry4.0領域を立ち上げ時から牽引。2017年11月にキャディ株式会社を創業。モノづくり産業の本来持つ可能性を解放することをミッションに、テクノロジーによる製造業の改革を目指す。

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