TOP ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 効率アップを目指す、プレマネが知っておきたい「任せるコツ、5選」

2019/09/13

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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

第46回

効率アップを目指す、プレマネが知っておきたい「任せるコツ、5選」

  • キャリア
  • ビジネススキル
 

ただ、これだけでは、精神論。きちんと、リスクをマネジメントしておきましょう。その時、「もし、ミスをした場合」「うまくできなかった場合」の想定をしておきましょう。想定した上で、任せます。

 

◆任せるコツ4:ミスをする部下には「復唱」をしてもらう、と決める

それでもミスの多い部下に任せるのは怖いものです。予防策を講じておきましょう。3つのステップで指示を出すことです。

 

  • Step1:5W1Hを意識して、細かく伝える

  • Step2:指示した後、不明な点がないかを確認する

  • Step3:不明な点が無ければ「復唱」をしてもらう


 

ここで、大事なのは、「復唱」です。思った以上に理解できていないことに驚かされるかもしれません。

 

さて、ここで面倒だな、と感じたなら、こう考えてくさい。「部下の能力に合わせるのもダイバーシティ」だ、と。

 

少し、嫌な表現になりますが、誤解のないように聞いてください。

 

やはり、人には得手不得手があります。言葉を理解するチカラも同様に、得手不得手があります。これは、適性試験をすると、明確に出ます。

 

そう考えれば、本人の問題ではなく、多様性のあるマネジメントができるかどうかの問題であり、部下のうっかりミスは、伝える側の問題でもあると考えてください。ミスの多い部下であっても、マネジメントで予防はできます。

 

◆任せるコツ5:いつでも引き継げるよう、カスタマイズを最小限にする、と決める

なかなか、業務を引き継げない理由に、自分にしか分からないようなカスタマイズをしていることが理由の場合は少なくありません。長年その業務に従事していると、自分だけには便利な進め方をしてしまうもの。書類作成は、ひな型を用意したり、やりとりの複雑さを解消しておいたり、などは常日頃取り組んでおきましょう。例えばレポートは、用意したA4 1枚のひな型に、文字の一部を変更すれば済むようなものにするなども一考です。可能な限りシンプルにしてみてください。

 

◆まとめ

今回は、プレイングマネジャーが知っておきたい「任せるコツ」に絞って紹介しました。私は、現場に精通するプレイングマネジャーだからこそできるチャレンジがあると考えています。これは、私が講師を務める研修でも常に伝えていることなのですが、プレイングマネジャーの本来の役割は、短期のタスクをこなすだけでなく、現場発想のイノベーションをおこすことです。きっと誰よりもお客さまや社内業務のちょっとした不の声(不=不安、不満、不便)を感じる恵まれた立場にいるのではないでしょうか。ぜひ、任せられることは任せ、現場発想のイノベーションに挑戦する、そんなサイクルをつくる一助になれば幸いです。

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■書籍情報

『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本』
著者:伊庭 正康
出版社:かんき出版
価格:1,512円(税込) 

この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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プロフィール

  • 伊庭 正康氏

    伊庭 正康氏

    株式会社らしさラボ 代表取締役

    1991年リクルートグループ入社。
    営業としては致命的となる人見知りを4万件を超える訪問活動を通じ克服。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で、年間全国トップ表彰4回を受賞、累計表彰回数は40 回以上。

    その後、営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。 2011年らしさラボを設立。
    リーディングカンパニーを中心に、年間250回のリーダー研修、営業研修、コーチング、講演を行っている。リピート率は9割を超える。

    著書は、『計算ずくで目標達成する本(すばる舎)』『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ(PHP研究所)』『強いチームをつくる!リーダーの心得(明日香出版社)』『残業ゼロだからこそ目標達成!!本気でやるチーム時短術(明日香出版社)』など多数。

    その活動は、日本経済新聞、日経ビジネス、など多数のメディアでも紹介される。

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