TOP ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 いくつになっても「求められる人」の小さな習慣

2019/09/05

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第45回

いくつになっても「求められる人」の小さな習慣

  • ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
  • ビジネススキル
  • キャリア・働き方
  • 作家 中谷彰宏氏

◆求められるのは、能力より信用。信用は、習慣でつくられる

「どういう社員を採用すればいいですか」と、経営者に相談されました。
 
採用したい社員のイメージを、経営者が持っていなければ、それ以上の社員を採用することはできません。
 
求める社員のイメージがは、リーダー自身が、目指している理想像でもあるのです。
 
求める人のイメージと、なりたい人のイメージは、同じなのです。
 
40歳を過ぎると、転職や再雇用という話が出てきます。そこで求められる人になるにはどうするかです。

20代の時の就職活動と違うのは、採用の基準がよく分からないことです。自分でも何を頑張ればいいか分からなくて、不安になります。「能力のある人が求められる」と思う人は、頑張って資格を取りに行けばいいのでしょうが、何の能力をつければいいか悩みます。

 

これは大きな勘違いです。

 

求める側が必要としている要素は、能力ではなく、信用です。40歳を過ぎて、能力の差はもちろんあります。ただし、「能力があって信用のない人」と「信用があって能力のない人」がいたら、採用されるのは「能力がなくても信用のある人」です。

 

能力の差よりも、信用の差の方が圧倒的に大きいのです。

 

20代は、信用の差はあまりありません。そもそもまだ社会経験がないからです。40代は社会に出てから20年がたっています。その間、日々の習慣の積み重ねが、その人の信用になっていきます。いかに信用される習慣を身に付けたかが、その人の20年間の蓄積です。

 

能力を付けようとするのは間違った努力です。それでかえって信用を落としていきます。能力がなくても、信用されることによって、誰からも求められる存在になれるのです。

 

信用が生まれる習慣を、身に付けることなのです。

 

◆上司のストレスを減らす人が、求められる

部下の一番大切な仕事は、上司のストレスを取り除くことです。どんなに仕事を頑張っても、上司のストレスを増やしていてはダメです。サッカー選手も、どんなに頑張っていても、監督のストレスを生んでいるようではNGです。

 

仕事も恋愛も同じです。

 

つきあい始めは、ドキドキしてストレスがかかるぐらいの相手に魅かれます。男性なら美人の女性、女性ならカッコいい男性を求めます。ただし、長くつきあうなら、ストレスのかからないタイプの方がいいのです。「あの人はさほど美人でもカッコよくもないのに、何であんなすてきな人とつきあえるのだろう」と思われている人がいます。

 

その人は、一緒にいるとほっとできる人です。これが信用です。

 

借りたお金を返すことだけが信用ではありません。その人といると癒されるというのが、一番の信用なのです。

 

 

部下には、

 

(1)上司のストレスを減らすタイプ

(2)上司のストレスを増やすタイプ

 

の2通りがいます。

 

上司のストレスを生むか、上司のストレスの防波堤になるかの境目は、その人の日々の習慣です。

 

部下は、どうして上司がイライラしているのか分かりません。つい「自分の仕事の仕方がよくないからだ」と考えて、「頑張って仕事をしよう」と、時には真逆の方へ向かってしまいます。

 

サービス業の仕事は、お客さまのストレスを取り除くことです。お店に行列ができていると、少しでも早くこなそうとして、後ろで並んでいる人のフォローに行かなくなります。「そんなことをしている間に、1人でも早く片付けた方がいい」と考えるからです。

 

これは間違いです。

 

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プロフィール

  • 中谷彰宏氏

    作家

    1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。 【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。 著作は、『いくつになっても「求められる人」の小さな習慣』(青春出版社)など、1,070冊を超す。