TOP 社長を目指す方程式 言動から「相手の癖」を分析 上司に薦める部下・取引先との関係改善術

2019/08/06

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社長を目指す方程式

第19回

言動から「相手の癖」を分析 上司に薦める部下・取引先との関係改善術

  • キャリア
  • ビジネススキル
  • マネジメント

「DiSC理論」の軸は「外交的・能動的・実行型か、内向的・受動的・消極的か」と「タスク・問題重視型か、人間関係重視型か」の二軸による4象限でしたが、「Social Style(ソーシャルスタイル)理論」では「意見を主張するか、訊く側に回るか」と「感情が表に出やすいか、感情を抑える傾向が強いか」の二軸で4象限が切られます。

◆「DiSC理論」

◆「Social Style(ソーシャルスタイル)理論」

4タイプを具体的に見てみましょう。

「意見を主張×感情を出す」=Expressive(エクスプレッシブ)<主の価値観=注目されることが大事>

みんなから注目されることを好むスタイルです。明るくて表情も豊か、一般的に友人が多いタイプですね。ノリが良く、新しいことやトレンドに敏感で、いつも積極的に何かにチャレンジしている人です。

「意見を主張×感情を抑える」=Driving(ドライビング)<主の価値観=勝利することが大事>

合理的に仕事を進める目標達成型タイプです。感情表現は大きくなく、合理的に物事を達成していくスタイルの人。一般的には口数が少ない人が多いのが特徴でしょうか。行動が早く、負けず嫌い。プロセスよりも結果を重視するので、「達成するなら何でも良い」、手段は問わない傾向もあります。

「意見を訊く×感情を出す」=Amiable(エミアブル)<主の価値観=みんなの気持ちが大事>

みんなの気持ちをくみ取る調停役タイプ。自分が話すよりも相手の話を聞くスタイルの人ですね。周囲の気持ちに敏感で、自分が注目されるよりも全体の調和を重視する傾向にあります。感情は表情に表れがちで、明るい、いわゆる“いい人”です。

「意見を訊く×感情を抑える」=Analytical(アナリティカル)<主の価値観=理論・理屈が大事>

観察を好む分析型タイプです。理論派、データを重視して分析することを好みます。感情は表情に表れず、自分が話すよりも相手の話を聞くことが多い。自分独自の見解を持つ人が多いのがこのタイプの特徴です。

どうでしょう?あなたの部下はどのタイプですか?あなた自身はどのタイプでしょう?

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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