TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【メドピア 石見氏】“事件”を機に、自分のことを考えた。(Vol.2)

2019/02/28

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第17回

【メドピア 石見氏】“事件”を機に、自分のことを考えた。(Vol.2)

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  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • メドピア株式会社 代表取締役社長 CEO(医師・医学博士) 石見 陽氏

 

医師・医学博士ながら医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を始めとするヘルステック事業を展開するメドピア株式会社の代表でもある、石見陽氏。東京女子医大で臨床医になった石見氏は、“ある事件”をきっかけに時間の使い方がガラリと変わってしまったという。そしてそれを機に起業へと進んでいくことになるが、いったい何が起きたのか。過去に遡り話を聞いていく──。

 

『東京女子医大事件』で状況が一変。

――東京女子医大でお勤めになっていましたが、忙しかったですか?

 

研修医のときは土日もないですね。だいたい平日の朝8時から病棟長回診がありました。医師ってジェダイみたいな感じで、指導医と研修医の「オーベン・ネーベン」で組んでいるんです。

 

 

――指導医と研修医で「オーベン・ネーベン」というんですよね。

 

ええ、それでオーベンの回診が7時半ぐらいだから、7時前に患者さんを起こして、「変わりないですか?」と様子を見て、データも見て準備をして、その8時からの病棟長回診に備えるわけです。昼間もずっと看護師さんに指示されながら働いて、夜ごはんは出前か弁当を頼みます。

 

 

――一日の勤務が終わるのは?

 

夜の9時とか10時ぐらいからカルテを書きはじめます。今でこそ臨床研修医って机がありますけど、当時の僕らは机もなかったので、階段の踊り場に椅子をおいて、壁を机にしてカルテを書いていましたね。それで夜の12時ぐらいから飲みに行って3時ぐらいに帰ってきて、また朝7時前に行く、みたいな。

 

 

――それで土日もないんですよね。

 

土日は朝からずっとではないですが必ず顔は出しますし、患者さんから呼ばれれば頑張って行きます。それに加えて当直が月5~6回でしたね。

 

 

――当直ってよく聞きますけど具体的にはどんな働き方なんでしょう?

 

平日はさっき言ったように働いてから、そのまま夜中の当番で入院患者さんや救急患者さんの対応をすることですね。それで翌日も普通に働くのでトータル36時間ぐらい働き詰めですか。

 

 

――36時間勤務……。

 

今考えても「よくやってたな」という感じです。ああいう働き方をこなしてきたから「あの頃は頑張ったよね」みたいに言うベテランの医師もいるわけじゃないですか。でも、あれはやっぱり体を壊しますよ。さすがにおかしいなと思います。

 

 

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プロフィール

  • 石見 陽氏

    メドピア株式会社 代表取締役社長 CEO(医師・医学博士)

    1999年に信州大学医学部を卒業し、東京女子医科大学病院循環器内科学に入局。 循環器内科医として勤務する傍ら、2004年12月にメドピア株式会社(旧、株式会社メディカル・オブリージュ)を設立。 2007年8月に医師専用コミュニティサイト「MedPeer(旧、NextDoctors)」を開設し、現在12万人の医師(国内医師の3人に1人)が参加するプラットフォームへと成長させる。 2014年に東証マザーズに上場。2015年より、ヘルステックにおける世界最大規模のグローバルカンファレンス「Health2.0」を日本に誘致し、「Health 2.0 Asia - Japan」として主催。 現在も週一回の診療を継続する、現役医師兼経営者。 共著「ハグレ医者 臨床だけがキャリアじゃない!」(日経BP社)、その他「世界一受けたい授業」や「羽鳥慎一モーニングショー」など各種メディアに出演し、現場の医師の声を発信。