2019/02/21
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異能の経営者 ~ I know. ~
第16回
【メドピア 石見氏】貧乏、浪人、赤字の給料――。医師になる為の苦闘。(Vol.1)
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- 経営
- 経営者インタビュー
- 石見 陽氏 メドピア株式会社 代表取締役社長 CEO(医師・医学博士)
――学閥というのは、やっぱりあるんですね。
色んな大学に見学に行くと口では「学閥なんかないよ」って言われるんですが、こちらが大学名を口にすると見えない壁を感じましたね。あと夜にお酒を飲みながらいろいろ話をしていると、本音がポロっと聞けたりして。女子医大は、見学に行った時にすごくカッコいい先輩がいたので「いいなあ」と思って。
――それで女子医大を選ばれたんですね。ちなみにお給料ってどんな感じなんでしょうか。
女子医大の月給って、僕のときは確か4万5千円で、当時のマンションが7万円だったので、何もしなくても赤字でしたね(笑)
――赤字!
今は国が年俸をある程度保障するというかたちでだいぶ体制は整ったんですけど、僕のときはまだ全然整っていないので一番低い大学病院で3万円でしたよ。医学部を卒業して2年目ぐらいまでは、イメージとしてまだ学生なんですよ。「お金をもらえるだけ有難い」みたいな感じでした。
――でも、生活が厳しくないですか?
まあ、当直とかすると多少手当てが付いて10万円強みたいな感じです。半年ぐらい経つと、アルバイトにもどんどん出られるようになりますし。
――へえ、アルバイトをするんですね。
ええ、週末の土日とか、平日の夜とかに救急車がひっきりなしに来る所に入るとそれなりに稼げます。知り合いで、全く寝ずに平日の夜も土日も全部バイトしていた人がいて、多分その彼は月に300万強ぐらい稼いでいたと思いますね。
――アルバイトで月に300万!
でも、全然寝れないんですよ? だから極限まで働いたとしてそれぐらいです。みんな100万はいかないけど、アルバイトもしながらそれなりに稼いで生活していました。
――なるほど、そういうことですか。
当時は手渡しで札束を渡されていました。そうすると、だいたいそのまま飲み代とかで消えちゃうんですけどね(笑)
【第1回 異能ポイント】 | |
◎影響を受けやすいのであれば、 レベルの高い環境に身を置けばいい。 |