2018/11/30
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私が経営者になった日
第7回
【SOU 嵜本氏】「商売人」から「経営者」へと、主語が変わった。(1/4)
- キャリア
- 経営
- 経営者インタビュー
- 嵜本 晋輔氏 株式会社SOU 代表取締役社長
※肩書・会社名は取材当時のものです
ブランド品などの買い取り事業やオークション事業などを展開する、株式会社SOU。
設立から6年で売上高は300億円を突破し、今やブランドリユース業界を牽引する存在となっています。そんな急成長する同社代表・嵜本氏の、「経営者になったと感じた瞬間」に迫りました。
【vol.1】「商売人」から「経営者」へと、主語が変わった。
【vol.2】戦力外通告で学んだ、個性の活かし方。
【vol.3】成長の機会は、自分自身で作ってきた。
【vol.4】お互いを認め、経営者として刺激し合う。
●「社長」の役割とは何か、を今も自問する。
嵜本家の3兄弟で立ち上げた、「MKSコーポレーション」。そこでは、父から引き継いだリユース事業と、洋菓子の製造・販売業という異なる事業を行っていたという。どちらの事業も軌道に乗ってきた2011年、リユース事業を独立させ、まったく別の、新しい会社を立ち上げることとなった。兄二人は、兄弟の中で当時その事業に最も深く関わっていた嵜本氏に、新会社の社長を託した。
「『お前が社長をやれよ。俺たちはMKSで洋菓子事業の方をもっと成長させるから』とリクエストされたのです。『え?私が社長やるの?』という感じでした。それまでは単なる営業、かつ鑑定士だったのに、急に社長になるみたいな感じで就任したのです。名ばかり社長ですね。経験もないし、仲間同士でやっているような20人規模の会社でしたので、組織と言えるほどの組織でもない。そういう中で、自分が社長という立場でいいのか、と思っていました。」 今も立場としては社長をやっているけれど、正直社長業とは一体何なのか、というのはいつも気になる、と嵜本氏は言う。
「社長といっても、人によってそれぞれのスタンスと役割がありますよね。私はどちらかと言うと管理系ではなくて、ガンガン攻める系。ですので、もう今は新規事業しか考えてないですし、アイデアをどんどん出すことが私の強みだと思っています。それが『社長業』なのか、『社長の役割を担っていること』なのかどうかは、自分自身でもよくわかりません。」