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2017/03/20

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成功する経営者 10の共通項

第6回

成功する経営者の習慣

  • 経営
  • ビジネススキル
  • ブックライター 上阪 徹

成功する経営者の共通項、6つ目は習慣。意外と思える習慣に出会ったのは、元外資系銀行の凄腕トレーダーで、後にベンチャー企業を立ち上げた経営者の取材だった。

 

数日間、密着して経営者を追いかける雑誌の企画だったが、朝、出社した彼が真っ先に向かったのが、社長室の壁に据え付けられていた神棚だったのである。そこに毎日、正しい拝礼で手を合わせていたのだ。

 

元外資系銀行と神棚が、なかなか一致しなかった。「どうして神様に手を合わせるのか」という質問に、彼らはさらりと答えた。

 

「最後は神様が決めるんですよ」

 

単なる神頼みではない。何でも自分でできる、という傲慢さに陥らないよう、日頃から自分を律していたのである。

 

別の外資系コンサルティング会社出身の社長も、社長室には大きな神田明神のお札が飾ってあった。社長はこう語っていた。

 

「人間にできることは、たかだかしれている」

 

本当に優れた経営者ほど、自分にできる限界を理解しているのかもしれない。だから、最後は神様に任せるのだ。

 

習慣でもうひとつ、印象深い取材があった。若くして上場し、苦労しながら会社を大きくしてきた起業家がいた。同じ時期に上場した経営者の多くは、もう表舞台からは姿を消してしまった。そんな中で、なぜ彼の会社は、今なお成長し続けられたのか。

 

その理由を問うと、「同年代の経営者とつるまなかった」ことをひとつに挙げた。お山の大将同士で遊んでいれば、楽しい。同年代なら友達関係で付き合える。しかし、彼が選んだのは、あえて面倒な年上の経営者と付き合うことだった。叱ってくれる人、うるさい人に飛び込んでいったのだ。

 

だから、彼は成長することができた。自分を快適なところに置かなかったからこそ、自分を見失わずに済んだ。今もこの意識は変わっていない。だから、経営者としてのステージは確実に上がっていった。

 

付き合う人のレベルが、その人のレベルを決める、という言葉もある。どういう人と付き合うかで、経営者人生も大きく変わる。

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プロフィール

  • 上阪 徹

    ブックライター

    1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立。最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビューを得意とする。雑誌や書籍などで執筆するほか、取材で書き上げるブックライター作品も70冊以上に。取材相手は3000人を超える。 著書に『やり直し・差し戻しをなくすできる人の準備力』(すばる舎)『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター。』など。