TOP イマ、ココ、注目社長! 「ロマンと算盤と自慢」を胸にAgeTechで資産凍結問題に挑む【後編】

2023/11/29

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イマ、ココ、注目社長!

第387回

「ロマンと算盤と自慢」を胸にAgeTechで資産凍結問題に挑む【後編】

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「家族信託を、あたりまえに」。こうしたビジョンのもと、信託DXで認知症による資産凍結問題を解決するために創業されたのがファミトラです。AgeTechのトップランナーをめざし、家族信託のコンサルティング事業「ファミトラ」を運営しています。

 

代表の三橋克仁さんをお招きしての後編は、現在の事業に懸ける想いとビジョン、そしてファミトラの採用や組織を中心に伺いました。

(聞き手/井上 和幸

 

まずは、家族信託を普及させ、AgeTechのトップランナーへ

――家族信託というサービスに決めたのはどんな背景からですか。

 

三橋 いずれはHA(人体拡張)への参入を見据えて、まずはテクノロジーでシニアの課題解決をめざすAgeTechの事業を立ち上げると旗を立てました。シニアの課題は幅広く、「オレオレ詐欺撲滅システム」「脳年齢推定エンジン」「脳ドッグ版のラクスル」「介護士版Uber」など、色々なアイデアを検討しました。中でも認知症に関する「負」が圧倒的に大きいことがわかり、そこにフォーカスしようとなりました。

 

僕は医者出身ではないので、治療・検査の方向性は筋がよくない。どうやってアイデアを絞り込もうかというとき、信託法に強い弁護士の仲間のおかげで知った「金融認知症対策」が思い浮かびました。認知症になると資産凍結が起こり、家族が金銭的にとても困ったことになるらしいと。にもかかわらず、日本では終活ソリューションが浸透していない。そこに大きな課題意識を持ち、家族信託という財産管理の仕組みに注目したのです。

 

将来的な目標はBCI分野での展開ですが、その前段階としてAgeTechのトップランナーになるべく、家族信託を普及させようと決めました。

 

――社会的潮流も考えて、事業内容を決めていったのですね。立ち上げ時はどうでしたか。

 

三橋 最初はスムーズには立ち上がらなかったですね。創業時は3名体制で、売上ゼロ円。ステークホルダーが多く、僕には知見がないし、何をシステム化したらいいかもわからない。

 

家族信託は、終活ソリューションの中で最も合理的な仕組み。家族信託の一番のメリットは、認知症による「財産の凍結」を回避できること。家族が認知症になれば、その財産が事実上凍結となり、介護費用の捻出や自宅の売却ができなくなって、遺された家族は困ってしまう。ですが、家族信託を使えば、財産の事実上の凍結を防ぐことができます。

そんな制度が普及しないのは、様々な慣習や謎のしがらみがあるからだとわかってきました。しかも、家族信託を扱う専門家もま...

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プロフィール

  • 三橋 克仁氏

    三橋 克仁氏

    株式会社ファミトラ 代表取締役CEO

    2012年、㈱manabo創業、オンデマンド個別指導アプリ「manabo」を自ら開発、ベネッセ/Z会など国内大手各社との業務資本提携を主導。 十数万人の生徒と講師を繋ぐサービスに拡大し、2018年に駿台グループに売却。 2019年、AgeTech領域に着目。お客様の自分らしさと安心を実現するために、信託DXで家族の資産に関わる課題を解決する㈱ファミトラを創業、「家族信託」の普及に邁進。現在のお客様の契約資産は約150億円、累計調達額は17億円程度。 Forbes 30 Under 30 2016 Asia選出などメディア出演多数。 東京大学大学院工学系修士課程修了。

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