TOP 日本全国注目社長! 不可能を、削り抜け! 常識に立ち向かい、他の追随を許さない金属切削技術で多くの人を幸せにする。【後編】

2023/10/27

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日本全国注目社長!

第15回

不可能を、削り抜け! 常識に立ち向かい、他の追随を許さない金属切削技術で多くの人を幸せにする。【後編】

  • 日本全国注目社長!

 

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長い間、日本経済を支える大きな産業となってきた「ものづくり」。しかし、少子高齢化による人材不足や海外生産の増加などにより、近年は危機に瀕する企業も増えています。そんな中で注目を集めているのが松本興産株式会社。CNC旋盤による金属切削技術で、自動車をはじめ産業用機器や医療機器、通信機器などに使われる部品の加工をする会社です。

 

代表取締役の松本直樹氏は、商社勤務などを経て父が創業した会社の社長に就任。さまざまな改革を大胆に行い、就任時に4億円だった年商を50億円にまで伸ばしました。その秘密は他社にはまねのできない精密な加工と、社員の能力をフルに発揮させる環境づくり。高校時代に打ち込んでいた野球がいまにつながっていると語る松本氏。その経営哲学と二代目ならではの苦労を語っていただきました。

 

(聞き手/井上 和幸)

タイに工場を建設して海外進出

2000年代に入ると、品質向上を重ねながら売り上げも拡大し、工場も増設して、比較的順調に業績が推移していきました。ところが、そんなときに襲ったのがリーマン・ショックです。当社の売り上げも半分に落ち込み、仕事もなくなって大変な時期を過ごしました。その後も、東日本大震災で大きな打撃を受け、助成金等で何とか乗り切るという日々が続きました。

 

そんな中、わたしの友人たちの多くが海外に駐在するようになりました。彼らを訪ねてわたしも海外に出かけるようになりました。特にタイに行ったときに「ここに工場をつくったら面白いかも」と考えました。問題は資金です。工場一つつくるのに15億円ほどかかります。それでも自動車産業は地産地消の流れがあるだけに、海外の工場は当社にとっても避けて通れない道です。

 

その夢がかなったのが2012年。タイに工場を建設して現地法人を設立しました。工場建設前から熱心に営業を続けた結果、業績は順調に拡大し売り上げも10億円を超え、工場も拡大しました。無借金経営だというのも自慢です。

 

ただし、困難は次々に襲ってきます。直近では、2019年末からの新型コロナウイルス感染症の流行で大きな打撃を受けました。自動車業界が生産調整を行い、その影響は当社にも波及しました。円安の恩恵を受けることもなく、売り上げはピーク時の7割程度に減りました。じっと耐え忍ぶ3年間でした。いまは回復傾向にありますが、中国との関係など不安定要素もあり、注意深く情勢を見守っているところです。

 

ブランド力を持てば人は自然に集まる

現在の従業員数は本社単独で145名、グループ連結で249名。わたしが会社を引き継いだころが約40名でしたから、大きく伸びました。

 

人や組織については、当初はあまり...

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プロフィール

  • 松本 直樹氏

    松本 直樹氏

    松本興産株式会社 代表取締役

    埼玉県出身。東京電機大学卒業。自動車関連の専門商社に3年間勤務。その後モノづくりの技術を学ぶ為、株式会社シチズンに2年間勤務し、1997年に2代目として松本興産株式会社に入社、2007年代表取締役に就任。同社は1990年創業、秩父や長瀞渓谷に隣接する風光明媚な小鹿野町を拠点に置く精密切削加工メーカー。自動車関連部品を中心に産業機器、医療機器部品などを幅広く取り扱う。「不可能を削りぬけ」をスローガンに、他社が難しいと断るような高精度の製品に敢えてチャレンジし、業界評価と信頼を得ている。2012年MKKThailand設立、海外ビジネスへ参入。改革と挑戦を重ね、売上4億から45億企業へと成長する。2023年埼玉県グローバル賞受賞、埼玉県親善大使拝命固定観念や慣例にとらわれることなく、常に自分自身を信じ、新たな道を切り拓いていくことを信念としている。趣味はゴルフとマラソン。3児の父。

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