2023/09/12
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イマ、ココ、注目社長!
第373回
祖父の想いを受け継ぎ、日本発のクラフトコーラ「伊良コーラ(いよしコーラ)」を世界のブランドへ!【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- コーラ小林 氏 株式会社GRAND GIFT 代表取締役
コーラといえば誰にとってもなじみ深い飲み物。コカ・コーラとペプシが2大ブランドとしてしのぎを削っています。その両社の争いに割って入ろうとしている日本発のコーラが「伊良コーラ(いよしコーラ)」です。世界でも珍しいクラフトコーラで、独特の味と風味で多くのファンを獲得しています。
「伊良コーラ」を製造する株式会社GRAND GIFT代表取締役のコーラ小林氏は、会社員の傍らコーラづくりを始め、漢方の職人だった祖父の工房を拠点に、フードトラックでの販売、直営店のオープン、瓶や缶製品の製造・販売と創業からわずか5年でビジネスを急成長させてきました。なぜコーラづくりにはまったのか、これからの展望などについてお話を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
少数精鋭の強い部隊を目指して
――フードトラックでの販売が中心だった最初のころは、どんな体制を取られていましたか。
小林 販売は自分1人と1~2名のアルバイトという感じでしたが、コーラづくりに関してはほぼわたし1人でやっていました。そのうちに、コーラを炭酸で割る前のシロップが欲しいというお客さまがいたのでパウチに詰めて販売したり、ある映画館が「うちでも伊良コーラを出したい」というので初めて業務用シロップをつくったり。ある日、テレビ番組で紹介してくれるという話になって、フードトラックで販売するだけではもったいないと思い、瓶のコーラ「IYOSHI CRAFT COLA」をつくり始めました。それでも梱包などは母や叔母の手も借りながら、基本はわたし1人で夜中までかかってやっていました。
――1人でつくっていたんですか! それは驚きです。ところで、会社を設立されたのが2019年、その後すぐに2020年から新型コロナが流行し始めたわけですが、御社のビジネスに影響はありましたか。
小林 それがあまり影響は大きくなかったんですよ。そのときには、下落合には伊良コーラ総本店下落合、渋谷には伊良コーラ神宮前店と2店舗の直営店を構え、相変わらずフードトラックでの移動販売も行っていました。さらに、ECでのシロップの直販、業務用シロップの卸、自販機での販売なども行っていました。こうやって事業の柱を何本も立てていたので、直営店にコロナの影響が出ても他でカバーできました。
――事業の多角化でコロナを乗り切ったわけですね。いまは何名ぐらいで会社を運営されていますか。
小林 現在のコアメンバーはわたしを入れて3名ですが、今後少しずつ増やしていく予定です。来月に1名、再来月に1名、年明けにも1名加わります。...
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