TOP イマ、ココ、注目社長! 祖父の想いを受け継ぎ、日本発のクラフトコーラ「伊良コーラ(いよしコーラ)」を世界のブランドへ!【前編】

2023/09/08

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イマ、ココ、注目社長!

第372回

祖父の想いを受け継ぎ、日本発のクラフトコーラ「伊良コーラ(いよしコーラ)」を世界のブランドへ!【前編】

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コーラといえば誰にとってもなじみ深い飲み物。コカ・コーラとペプシが2大ブランドとしてしのぎを削っています。その両社の争いに割って入ろうとしている日本発のコーラが「伊良コーラ(いよしコーラ)」です。世界でも珍しいクラフトコーラで、独特の味と風味で多くのファンを獲得しています。
「伊良コーラ」を製造する株式会社GRAND GIFT代表取締役のコーラ小林氏は、会社員の傍らコーラづくりを始め、漢方の職人だった祖父の工房を拠点に、フードトラックでの販売、直営店のオープン、瓶や缶製品の製造・販売と創業からわずか5年でビジネスを急成長させてきました。なぜコーラづくりにはまったのか、これからの展望などについてお話を伺いました。

(聞き手/井上和幸

 

広告代理店勤務の傍らコーラづくりを始める

――大学院修了後、大手広告代理店に入社された小林さん。広告代理店は当初からの希望だったのでしょうか。

 

小林 アイデアを考えて、アイデアで課題を解決するような仕事がしたかったんです。それで、大学院の授業の合間にアサツー ディ・ケイ(ADK)のインターンシップに参加。その流れで同社に就職しました。

 

――配属はどちらでしたか。

 

小林 配属されたのはプロジェクト開発本部。農林水産省や経済産業省といった国の省庁を相手に営業をする部署でした。実は就活のときに「日本の魅力を海外に伝える部署に行きたい!」と言ったんです。そう言えば採用されやすいかと思って言っただけなんですが、それが配属の理由だったみたいです(笑)。でも、「伊良コーラ(いよしコーラ)」でやっていることは、まさにそういうことなので結果的には良かったと思います。

 

――なるほど。いまはコーラで日本の魅力を伝えようとしているわけですね。実際に仕事をしてみてどうでしたか。

 

小林 かなり苦労しました。もともと営業が得意ではなかったのに加えて、ちょっと特殊な営業ですから。いろいろな調整が必要だったりして。社内政治や根回し的なこともありました。上司がオールドスタイルの営業マンだったこともあり、入って2年ぐらいは大変でしたね。でも、それもいまになってみれば良い経験だったと思います。

 

――会社に入ったときから、将来は独立して自分で何かをやりたいと思っていたのですか。

 

小林 何かしらはやりたいと思っていましたが、まさかコーラで起業することになるとは1ミリも思っていなかったですね。

 

――そのコーラとは、どのようにして出会ったのでしょう?

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プロフィール

  • コーラ小林 氏

    コーラ小林 氏

    株式会社GRAND GIFT 代表取締役

    1989年・東京生まれ。北海道大学農学部を経て東京大学大学院農学院修了。学生時代には海外放浪をしながら世界中のコーラを飲み歩いたほどの「コーラマニア」。 ADKに入社し、イベントプランナーの傍ら、大好きなコーラ創りの探究を始める。 探究の過程で100年以上前のコーラのレシピをネットで発見。さらに「日本発のコーラを創れないか」と試行錯誤するなかで、和漢方職人だった祖父「伊東良太郎」の調合技術、そして職人魂に辿り着く。 祖父の残したものを「100年以上前のコーラのレシピ」に応用することで、日本発のクラフトコーラ・伊良コーラを生み出すことに成功。 ADKを退職し、「コーラ小林」として活動を本格化。2018年に「コカ・ペプシ・イヨシと呼ばれるような日本発の世界的なドリンク」を創るために、株式会社GRAND GIFTを設立。

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