TOP 私が経営者になった日 【石塚株式会社 熊谷 弘司氏】100年、100人、100億。3つの100を実現したい。(Vol.3)

2023/06/20

1/1ページ

私が経営者になった日

第117回

【石塚株式会社 熊谷 弘司氏】100年、100人、100億。3つの100を実現したい。(Vol.3)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー

 

30日無料!全記事読めるプラチナメンバー登録はこちら >

 

 

社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

プラスチック製品の中でも工場や倉庫で空調効率を目的に使われるビニールカーテンを主力製品とし、加工や販売、製造する石塚株式会社。3代目として、SDGsを意識した新たな商品開発や職場環境の改善に取り組む熊谷弘司氏に3回にわたってお話を伺いました。

自分で決めることがいつも大事だった。(Vol.1)

人を動かすためには、まずは成果を出すこと。(Vol.2)

100年、100人、100億。3つの100を実現したい。(Vol.3)

足元を固めてくれた父と役割分担。

創業者である祖父は事業を拡大し、二代目である父は財務基盤を含め安定した経営をしてきた。尖っていると言われた熊谷氏と、父がぶつかることはなかったのだろうか。

 

「それはなかったですね。たまにわたしが言いすぎてしまった時に、あの言い方はひどいと思うよと父に言われて、そうですよねと反省するぐらいですかね。考え方そのものに、あれは根本的に違うと思うという衝突はなかったです。
具体的に話したわけではないですけど、それぞれ役割認識があったのかなといまは思っています。創業者は会社を創って拡大する役割。その結果、財務的に不安定だった時期があるんです。父はその財務状況を安定させる役割を集中してやってくれました。よほどのぽんこつでもない限り、会社をつぶすようなことが無いレベルのしっかりとした基盤をつくってくれました。本当にありがたいことです。そうやって父が足元をきちんと固めてくれたおかげで、自分は次の成長に向けて変化を生むために社内外に切り込んでいく役割に集中できています。」

 

覚悟は父との約束から始まっていた。

熊谷氏が30歳の時に父は、5年後には社長を交代すると宣言した。

 

「社長になるのを覚悟して入ってきているので、基本的にはいつ変わってもいいとは思っていました。宣言通りに本当に変わったのはびっくりしました。35歳で任せてくれるということは、父の目から見てどうしようもないレベルではないという意味なのかなと受け取っています。」

 

最初から社長になる、経営者になることを前提に入社した中で、はっきり経営者というものを、自分ごととして感じたタイミングはいつなのだろうか。

 

「そういう意味だと一番感じたのは、社会人になる前に、父と約束をして継ぐと決めた時点ですね。本当にろくでもない生活をしていたので、このままでは人さまの生活なんて背負えないから、なんとしてでも成長しなければいけないというところが社会人のスタートでした。
社会人になってからは、いろいろな経営者の方の本を読んだり、ビジネススクールに通ったりしてきました。その中で、こ...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 熊⾕ 弘司氏

    熊⾕ 弘司氏

    石塚株式会社 代表取締役社⻑

    1982年(昭和57年)、東京都生まれ。1955年に熊谷武司(祖父)が千代田区神田和泉町で創業。 主に軟質塩化ビニール(PVC)の透明フィルムの発売を開始した。1991年に熊谷庸⼀(父)が二代目として事業継承。 2010年に現社長の熊谷弘司が入社し、おしゃれ手帳マーケットの開拓を行った。2018年に社長就任。 新顧客獲得のための販路拡大やビニールカーテン取付工事を大型物件にも対応できるよう手掛けた。 ビニールカーテンのお問い合わせ・仕入れから販売・取付工事まで一気通貫したサービス提供ができることに強みを持つ。 主力のビニールカーテン事業の導入数は約1,000件を超え、空調効率化などを目的に働く人の環境の改善に取り組んでいる。 2021年からリサイクルを手掛けている。手帳メーカーと協業し、使用済みの手帳カバーを回収したのち、 新たな手帳カバーの資源として再利用することでSDGsの取り組みを進めている。 2023年2月に公益財団法人まちみらい千代田が主催の千代田区内で経営革新や 経営基盤の強化に取り組んでいる企業を表彰するビジネスアワード「千代田ビジネス大賞」で2022年度の大賞を受賞。 社員の待遇改善や役割の明確化、財務体質、社会貢献活動などを評価された。

    この登場者の記事一覧をみる