TOP イマ、ココ、注目社長! ユーザー数52万人。時間割アプリから生活サポートへ【前編】

2023/05/31

1/1ページ

イマ、ココ、注目社長!

第349回

ユーザー数52万人。時間割アプリから生活サポートへ【前編】

  • 経営者インタビュー
  • 経営
  • 組織
  • 注目企業

 

60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

2019年に誕生した大学生向け履修管理SNSアプリ「Penmark(ペンマーク)」。コロナ禍での停滞を乗り越え、アクティブユーザー数が52万人に達しています。
2018年、大学3年生の時に起業してペンマークを生み出したのは、横山直明さん。スタートトゥデイ創業者である前澤友作氏のファンドから資金を調達するなどして、事業を成長させてきました。
しかし、これまでの歩みを振り返ると、決して順風満帆ではありませんでした。

(聞き手/川内 イオ

 

起業のきっかけは留年

――大学生向け履修管理SNSアプリ「Penmark(ペンマーク)」の構想はどのように生まれたのでしょうか?

 

横山 とてもお恥ずかしい話ではありますが、大学2年生の時に、授業の出席が必須と知らずに必修科目の単位を落として留年してしまいました。。その中で、僕は小さなテニスサークルに入っていたのですが、体育会や大規模なサークルの人たちは授業や試験、就職活動の情報が豊富にあるのに、自分たちには情報が回ってこないことに、個人的に大きな課題を感じるようになりました。。そこで、学内の情報格差をなくすために、サークルの同期3人と慶応生に特化した情報を集めて配信するメディア「ペンマークニュース」を始めたのが、2017年です。

 

――まずはメディアから始めたんですね。

 

横山 はい。僕は高校時代から独学でアフェリエイトやプログラミングを学んでいて、大学に入ってからもフリーランスで仕事をしていました。その経験があるので、「メディアも作れるし、SNSマーケティングもできるから一緒にやろう」と盛り上がったんです。学生特有の「ビジネスっぽいことしたいよね」というところからスタートしました。

 

――反響はいかがでしたか?

 

横山 1年ぐらい経った頃にはPV数は10万から20万に増え、Twitterのフォロワーも8000人ぐらいになりました。しかし、自分たちで情報を集めて記事にする作業は想像以上に手がかかるので、これを続けるのは大変だと思うようになりました。その時に、「時間割を作って履修者同士でグループを作るような機能があれば、授業の情報収集もスムーズにできて留年しないで済んだかも?」という考えに至り、メディア運営と同時並行でアプリを作り始めました。

 

――そういう経緯があったんですね。アプリを作る技術や資金はどのように確保したのですか?

 

横山 ペンマークニュースを始めて3カ月ぐらい経った頃から、広告を掲載することを考え学校近くの...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 横山 直明氏

    横山 直明氏

    株式会社ペンマーク 代表取締役CEO

    慶應義塾大学 経済学部4年。高校時代からフリーランスとしてウェブ制作やアフィリエイトなどの活動を行う。大学進学後はSNSマーケティングや株式投資などに活動の幅を広げ、2018年12月に株式会社ペンマークを設立。自身が留年した経験を元に大学生向け学習管理SNS「Penmark」をリリースし、1年で慶應生の8割が利用するサービスへと成長する。現在は、現在は全国9,000校、300万人以上の学生が利用するサービスへと拡大。「学生の一生を豊かにする」ことをミッションに掲げ、大学生活のDXを推進するべく、大学生に特化したウェブサービスを複数展開している。

    この登場者の記事一覧をみる