2023/02/08
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イマ、ココ、注目社長!
第309回
目指すのは、業界のDXのみならず産業のIXさえ引き起こす国際物流のバーティカルプラットフォーム【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 佐藤 孝徳氏 株式会社Shippio 代表取締役
国際物流のDXを促進する株式会社Shippio。代表取締役CEO・佐藤孝徳さんの後編は、重量級のレガシー業界において変革を担い続けられる人材像や、国際物流領域に眠る大きな可能性、そして、現時点で佐藤さんがみている会社と業界の未来図や、独特の経営者観について伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
情熱と好奇心を持って、暗闇のなかを疾走し続けられるか
――現在、65名体制ということですが、ファンクションはどうなっているのですか?
佐藤 いわゆるマーケティングやセールス部門が1/3、エンジニアやプロダクトなど商品を作る部門が1/3、そして、物流のオペレーションとコーポレートの部分を担当する部門が1/3という比率ですね。
――バランスが良いですね。
佐藤 そうなんですよ。バランス良くできちゃって。バランスが取れていると「上手く採用できているね」と社外の方には褒めて頂くこともあるのですが、本当はどこかを尖らせる判断も必要なのではないだろうか、と考えます。なので、このバランスが正しいのかどうかは、まだ僕もわかっていません。
――いまは、“たまたま”採用に成功しているのかも、ということですか?
佐藤 かなりコストを意識しながら採用できているので、それは良かったと思いつつも、事業スピードを上げるフェーズに入ったら、大きく人を入れていく必要があると思っています。
――シリーズBでは大型調達もされて(2022年に16億5000万円の調達に成功)、既出の記事では「これで100人の体制を作る」といった話もされていました。最終的な到達点はどのくらいを想定しているのですか?
佐藤 将来的には2,000人くらいの体制にしたいと思っています。それがいつかと問われると、まだわからない。少なくとも10年はかかると思っています。
――グローバルにも当然出て行く。
佐藤 はい。2023年の後半、もしくは2024年には、海外への挑戦もしなければいけないと思っています。そのためには、国内の事業がまずきちんと伸びているということが前提条件です。
――人材感へのこだわりはありますか? もし、共通している人のタイプがあれば。
佐藤 今現在、当社で活躍しているメンバーを見て、そこの言語化はできそうだなと感じています。
まずひとつは、論理的思考力や問題を構造化して人に説明する力があること。しかも、短期間で構造化できることが重要です。その...
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