2023/01/19
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経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第31回
【伊藤羊一氏×井上和幸】求められているのは、ファシリテーター型のリーダー
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2022年11月25日(金)、経営者JP主催「経営者力診断」スペシャルトークライブ「経営者・リーダーのための、メンバーの強みを活かしきるチームのつくりかた」が開催されました。
ゲストの伊藤羊一氏は日本興業銀行、ヤフーなどでビジネスの最前線に立ち、現在はZホールディングスの企業内大学「Zアカデミア」学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長として次世代のリーダー育成を行っています。
伊藤氏の新刊『メンバーの強みを活かしきる「僕たちのチーム」のつくりかた』発刊を記念して、メンバーの強みを活かしきるチームのつくりかたについて経営者JP井上和幸が、「Zアカデミア」での取り組みやこれまでの伊藤氏ご自身の実体験、各社でのリーダー開発支援での実例などから、実践的かつ多面的に伺いました。ライブの内容を編集し、前後編に分けてお届けします。
【前編】求められているのは、ファシリテーター型のリーダー
【後編】みんなで夢を語ろう!
「タテの社会」が「ヨコの社会」に変化した!
井上 伊藤さんは仕事柄、多くのリーダーや経営者と接してこられています。最近その中で感じることはありますか?
伊藤 私はあるべきリーダーシップ、あるべきアントレプレナーシップというものは存在しないと思っています。それはその人ごとに内在するもので、人それぞれあるべき姿が違うからです。その上で、経営者やリーダーには「自分の軸」をしっかり持つことが必要です。これがいま、より強く求められるようになっていますね。
井上 なるほど。そもそも金太郎飴のようにみんな同じだったらつまらないですしね。
伊藤 ただし、「今、求められるリーダーシップは何か」という文脈で考えたときには、重要な社会背景があります。そこは経営者もリーダーも強く認識する必要があります。
井上 伊藤さんの新刊『メンバーの強みを活かしきる「僕たちのチーム」のつくりかた』にも書かれていることですね。それについてご説明いただけますか。
伊藤 最近は「タテの社会」から「ヨコの社会」への変化が起きています。タテの社会は「What(モノ)」を欲する時代です。人々は家電、クルマ、PCなどさまざまなモノを欲していました。しかし、それがだいたい行き渡って、今は「意味(質)」が重視される時代になってきました。例えば、同じクルマでもガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車などがあり、その人の意味付けによって選択が変わってきます。つまり、「Why(コト)」が重視されるようになってきたわけです。
「タテの社会」は大量生産の時代でもあります。大量生産の時代にはヒエラルキーが重要になります。そこには必ず正解がありました。しかし、「ヨコの社会」はフラットな社会で正解がありません。そこでは、新...
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