2022/06/10
1/1ページ
イマ、ココ、注目社長!
第238回
人材に投資することで、 地域はもっと魅力的になる。【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 齋藤 隆太氏 株式会社ライトライト 代表取締役
2014年ごろから盛んに叫ばれている「地方創生」ですが、かけ声が先行して実態がなかなか追いつかない状況もあるようです。そんな中、株式会社ライトライトは宮崎県に本社を置く注目の企業。設立以来、「地域に、光をあてる。」をミッションに掲げて、事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を運営。地域の社会課題の解決に貢献するとともに、地域経済にも活力を与えています。
代表取締役の齋藤隆太氏は法政大学卒業後、USENで1年半ほど営業職を経験。その後、同僚に誘われてサーチフィールドの創業に参画しました。そして、同社の事業としてクラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)」を立ち上げ、CAMPFIREに事業譲渡後は同社の一員として活動し、2020年にライトライトを設立しました。東京で働いていた齋藤氏がなぜ宮崎に移ったのか。地域が抱える課題は何なのか。事業承継のビジネスの今後などについて、お話をうかがいました。
(聞き手/井上 和幸)
次のステージに進むためにUSENを離れて仲間と起業
――大学卒業後、USENに入社された齋藤さんですが、新卒のときはどんな仕事をしたいと考えての就職だったのですか?
齋藤 できれば広告やメディア関係の仕事をしたいと思っていました。当時のUSENは映像配信サービスのGyaO(ギャオ)を運営していたのですが、それが画期的に思えてGyaOの営業がやりたかったんです。ちなみに当時から将来は起業したいと言っていましたが、本気で考えていたというよりも、どちらかというとノリで言っていた感じでしたね(笑)。
――山っ気のある学生にありがちな(笑)。しかしそのUSENに1年ほど在籍した後、早くも起業されていますよね。
齋藤 USENでは希望したGyaOではなく、業務店営業といって有線放送やweb商材の営業を担当することになりました。土着的な営業でしたが、何もないゼロの状態から実績をつくらなければいけないということで、最初はきつかったけれど、とてもいい経験だったと今は思います。
そんな中で2年目に差しかかるころに、多少のやり切った感を感じて、次のステージにチャレンジしたいという思いが強くなっていたところ、同期の同僚から「会社を興したいから一緒に起業しないか」という誘いがあり、参加することにしました。
――それがサーチフィールドですね。何名で創業されたのでしょう?また、メンバー間でどんな役割分担をされましたか。
齋藤 5人ですね。そのうち3名はUSENの同僚でした。実は起業を誘わ...
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。