2022/02/24
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第123回
一流の人は、教わり方が違う
- キャリア
- ビジネススキル
- 中谷 彰宏氏 作家
結局、損をするのは教わるほうです。二流は、ここで教える人がカチンときていることに気付かないのです。気付くには、教えてくれる人に、リスペクトを持つことです。
一流は、お金を払って聞く。二流は、「タダで教えてください」と言う。
何かを教わる時、知恵を受け取る時には、それに対する対価が発生します。習い事なら月謝を払います。情報にも、それに対してお金を払います。情報をもらったら、それに見合う情報を渡すことが求められます。
ところが、教えられる側はプロに教えるに見合う情報を持っていません。本来、お金を払わなければならないところです。
上司にお金を払えという意味ではありませんが、教わるのは「タダではない」という意識を持つことが大切です。上司と部下の関係なら、自分の成長とか、仕事で結果を出すとか、出世払いという形で返します。
「どうせ教えるのはタダでしょう」という感覚ではいけないのです。
例えば、本屋さんには著者が人生をかけて、手間ひまかけて、取材し考え、書いた本が並んでいます。ここで「この本、ちょっともらって帰ります」と言う人はいません。
モノに対してはそんなことはしないのに、知恵を持つ人間には「ちょっと知恵をください」と言うのはおかしいのです。その人は一生の財産をつぎ込んで、一生を棒に振って、その知恵を手に入れているのです。
そのぐらい人生をかけてきたものに対して、二流は、道を聞くように簡単に「ちょっと教えてください」と言ってしまうのです。
一流は、たったひと言の教えでも、そこにたどり着くために莫大な時間とお金と労力をかけていることが分かっています。
手相家に「ちょっと手相を見てください。ちょっとでいいですから」と言う人がいます。その人は、二流です。手相家がそのひと言を言うために、どれだけのお金をかけてきたか、分からないのです。
リスペクトがあれば、無料で済ませることはなくなるのです。 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >
■書籍情報
一流の人は、教わり方が違う。 (KAWADE夢新書) 新書
著者:中谷 彰宏
出版社:河出書房新社
価格:979円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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