2022/01/26
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イマ、ココ、注目社長!
第206回
RPAとiPaaSで、誰もがその人らしく働ける世界をつくる。【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 嶋田 光敏氏 BizteX株式会社 代表取締役Founder/CEO
定型業務の自動化・効率化をするシステムとして、注目が集まっているロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)。人材不足が深刻化するなか、これまで人間のみが対応できると考えられてきたPC上の業務も次々と自動化され、DXや働き方改革推進の旗手として期待が高まっています。
そんなRPAにいち早く着目し、国内で初のクラウド型RPA「BizteX cobit」をリリースした、BizteX(ビズテックス)株式会社。代表取締役CEOの嶋田光敏さんに、RPAの可能性やビジネスモデルについてうかがいました。前編の今回は、香川のサッカー青年が自身のキャリアの試行錯誤を繰り返し、IT大手のトップセールスとなって上京。「経営者になりたい」という目標に向かって、さまざまな経験を積み重ねていくお話です。
(聞き手/井上和幸)
サッカー人生から一転、これから伸びていくITに可能性を感じて
――インタビュー記事などでは、ソフトバンクの前身であるJ-PHONEに入社されてからの経歴が書かれていることが多いですが、新卒で入社されたのはご出身・香川県のアパレルメーカーだったそうですね。
嶋田 はい。とにかくサッカーが大好きで、働きながら地元のサッカーチームにも入っていました。社会人になってからもサッカー熱は冷めやらず、「もっとサッカーに関わりたい」「サッカーでメシを食っていくことは出来ないか」と次第に考えるように。
所属していたのが、香川で一番強い社会人チームだったこともあり、2年半くらいで会社を辞め、地元のサッカー強豪校(高校)の専任コーチになって、自分も四国リーグでプレーしながら子どもたちに教えるという生活をはじめました。
――いまの嶋田さんからは想像できない感じですね。
嶋田 でもやはり、1年くらいで「これだけで食べていくのは難しい」と気づくわけです。私自身の力不足もあって「もう一度ちゃんと働こう」と考え直し、当時のJ-PHONEに就職することに決めました。それまでITや通信の業界に携わったことはありませんでしたが、「これから携帯電話は伸びてくるだろう」と可能性が感じられましたし、おもしろそうだったので。
――では、サッカーはもうスッパリとお辞めになって?
嶋田 コーチ業はそのあと1年ほどで辞めましたが、プレー自体は週末を中心に30歳くらいまでさせてもらっていました。その間、会社の資本がJ-PHONEからVodafone、2006年頃にSoftBankへと変わっていきましたが、30歳を目前に、香川にいながら売上げで全国ナンバーワン...
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