2021/12/01
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イマ、ココ、注目社長!
第195回
時価総額100兆円の会社を目指す。それが絵空事だと思われないやり方が必要。 【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 伊藤 太氏 株式会社 テックアイエス 代表取締役
「全ての人にテクノロジーの力を」をミッションに掲げる株式会社テックアイエスは、プログラミングスクール事業「TECH I.S. (テックアイエス)」を展開している企業です。2016年、株式会社Market Driveとして設立。2019年にテックアイエスのサービスを開始し、2020年にはアメリカ向けにプログラミングスクールサービスを展開。そして同年に現在の社名に変更し、さらなる成長を遂げています。代表取締役の伊藤太氏は、日本での事業は取締役社長の植松洋平氏に任せ、自身は今、インド・バンガロールでITビジネスに奮闘中。そんな伊藤氏に、テックアイエス設立に至る道のりや、今後の構想を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
シリコンバレーは日本より7年は進んでいた
──学生時代はサッカーでプロを目指していらっしゃったと拝見しました。ただ、残念ながら挫折されたのだとか?
伊藤 僕の生まれは愛媛県の松山市です。18年間、サッカーをやって愛媛ではトップまで行けました。ところが早稲田大学のサッカー部に入ったら、周りはU18日本代表候補がたくさんいる。そんな彼らは幼い頃から優秀な指導者がついていたり、競争相手がいたりと、環境が整備されていた。僕は、自分では学んだことはあったものの、サッカーを教えてもらったことはありません。自分とプロになった選手たちには、サッカーの情報格差があったということにショックを受けました。
それはすぐに取り返せるものではない。12年以上英才教育されている人たちの方がサッカーには詳しく、かつ適切にプレイできる。僕は大学の4年間だけでキャッチアップしていかないといけない。誰よりも努力していたのですが届かなかったという経験があります。
──才能と同時に、それを最大開花させてくれる環境というのは非常に重要ですよね。
伊藤 もし、スペインのバルセロナで生まれていて充実したサッカー教育の環境があったなら、必ずプロになっただろうと思います。同様に、起業をするのなら本場のシリコンバレーに行ってみようと考え、教授たちの知人のうちから1人を見つけ、その人からVCにコンタクトを取っていただきました。それでアメリカの起業環境にインターシップとして経験することができました。
──実際に行ってみてどう感じられたのですか?
伊藤 情報量が全然違いました。2012年当時のシリコンバレーには、2021年現在の日本のスタートアップに関する環境や情報などの知識量がすでに出回っていました。つまり7年は早い。かつ、資金調達の面でも、今の日本以上に集まっていましたね。
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