2021/06/23
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イマ、ココ、注目社長!
第150回
「記憶」を日常に。誰でも当たり前に記憶できる世界を目指して。【前編】
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モノグサ株式会社は、人間の「記憶」に焦点を当てたビジネスを展開している。教育領域に取り組んでいるベンチャーは多いが、「Monoxer」はそれらEdTechとは一線を画く、唯一無二のサービスだという。
なぜなら、従来の教育は、教材を提供するだけ。「覚えること」は本人の努力であって、誰かがサポートする、という概念がなかった。モノグサが目指すのは全世界の教育格差をなくすこと。CEOの竹内孝太朗氏とCTOの畔柳圭佑氏に話をうかがった。
(聞き手/井上和幸)
教育格差をなくすことが起業の目的になった。
――お二人は高校時代からのご友人だったのだとか。のっけから稚拙な質問で申し訳ないですが、仲は良かったのですか?
竹内 高校1年の時は同じクラスでした。でも特別に仲が良かったということはなく、普通だったと思います。クラスメートとして仲良く過ごしていましたが、四六時中、一緒にいたわけでもありません。その後は文理選択でクラスが分かれて、大学も別々です。
――再会されたのは?
竹内 私と畔柳には共通の友達がいるのですが、彼が東京大学に進学し、起業家サークルに入っていました。そこに畔柳も参加していました。彼から「サークルでイベントやるけど来ない?」と誘われて行って、そこで久しぶりに畔柳と再会しました。
――竹内さんは大学(名古屋大学経済学部)を卒業され、2010年にリクルートに入社されている。超優秀世代ですね。
竹内 就職氷河期でしたから採用人数は少ない世代でしたね。サブプライム問題の直撃世代なので、リクルートの内定者は43名程でした。
――僕は平成元年にリクルートに入社しましたが、リクルート事件が起きているその渦中での就活でした。それでも848人が入社しています。リクルートを選んだのはどうしてなのですか?
竹内 内定をもらっていた企業があったのですが、不慮の事故で取り消しになりました。「困ったな」と思って友人に電話をしたところ「リクルートが向いているのでは」と言われたのです。
調べてみると、海外の大学生向けの半年遅れの採用がありました。要綱には「留学など特殊な事情がある方」と書かれていて、留学はしていませんでしたが、特殊な事情はあったので(笑)、資格はあると思い応募しました。
ゆくゆくは起業を考えていたので、営業力を鍛えられそうな点と新規事業に携われそうな点に魅力を感じていました。
――方や畔柳さんは大学(東京大学大学院情報理工学系研究科)を卒業されて2013年にGoo...
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