2020/09/04
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イマ、ココ、注目社長!
第109回
三方よしのフードデリバリーサービス「Chompy」で、サステナブルな「食の流通インフラ」の実現を目指す。
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- 大見 周平氏 株式会社シン(SYN, Inc.) 代表取締役
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コロナ自粛によって外食が減り、今年はフードデリバリーサービスを頼む人が急増しています。ただし、誰もが日常使いをするまでに普及するには、まだまだ課題も多いようです。
たとえば、配達コストや店舗が支払う手数料の高さなどから、ユーザーの料金負担が大きくなってしまうこともその1つ。その一方で、配達する人たちへ適切な報酬や補償、研修を提供していく必要もあります。
こうした問題を解決すべく今年8月にフードデリバリーサービス「Chompy (チョンピー)」をリリースしたのが、株式会社シン(2019年創業)です。
創業者は、東京大学法学部を出て株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に入り、20代で新規事業の立ち上げや従業員350名の子会社の社長も務めてきた大見周平さん(32歳)。大見社長は、「子供や孫から『あってよかった』と言われる、一生モノの事業をつくりたい」と話しています。
(聞き手/井上和幸)
フードデリバリーサービス「Chompy (チョンピー)」は、今年2月から約半年間のオープンβ版運用を経て、8月6日に正式にリリースしました。8月末時点での登録会員は約2万7,000人、登録店舗は約500店舗となっています。
主な特長は、次の3つです。
1.エリアに根差した個店中心の多様なラインナップであること。
渋谷駅から4.5km圏内にある個性豊かな飲食店の料理を注文することができます。登録店舗は審査制。「どれを食べても美味しい料理を厳選し提供している」といいます。
2.配達の中継地点を設けたり、注文・配達をまとめるサービスも用意するなどして安価を実現していること。
同サービスの商品送料は1件300円。グループ注文や「らくとく便」などを利用した場合は無料です。また、飲食店向け手数料が30%と、他のサービスよりも低くなっており、飲食代に乗る金額を低く抑えています。
3.ユーザーと店舗が直接つながる仕組みをつくっていること。
ユーザーはアプリ上で各店の「店長のおすすめ」などを見ることができ、一方、店舗側は、注文したユーザーの名前やアイコンや注文履歴を見ることができるようになっています。
一生モノの、海外でも受け入れられる事業をゼロからつくりたかった。
同サービスを世に送り出した大見周平社長は、1987年生まれ。東大法学部を卒業時にマッキンゼーの内定を蹴り、2012年にDeNAへ入社しました。
DeNAを選んだのは、就活時に『ソー...
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