TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【弁護士ドットコム 元榮氏】がむしゃらな頑張りの中で一歩ずつ前進する。だから道は開けていく。(Vol.2)

2020/07/20

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第32回

【弁護士ドットコム 元榮氏】がむしゃらな頑張りの中で一歩ずつ前進する。だから道は開けていく。(Vol.2)

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  • 経営者インタビュー
  • 弁護士法人法律事務所オーセンス 代表弁護士/弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長 元榮太一郎氏

 

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「弁護士になったら一生弁護士」「一見さんお断り」……今では考えられない業界のさまざまな常識、風習に風穴を開けたのが、元榮太一郎(もとえ・たいちろう)氏が興した弁護士ドットコム株式会社だ。8期連続赤字でも決して諦めなかったメンタルを支えたものは何だったのか?第2回目の今回は、起業当初のエピソードから元榮さんの異能ぶりを探っていくーー

■起業準備ゼロで法律事務所から独立

――せっかく入ったアンダーソン・毛利(現:アンダーソン・毛利・友常法律事務所)を退所して「起業する」と決められましたが、その準備はどのようにして進めたのですか?

 

実は、事務所を辞めるまで、まったく起業の準備はしていませんでした。

 

ーーええっ、そうなんですか?!

 

事務所に所属していても弁護士は個人事業主なので、労働基準法は関係がありませんからね。今でこそ、働き方改革の波がやってきて緩やかな働き方になっているとは思いますが、基本的に弁護士は、なにしろ忙しい仕事。起きている時間はすべて依頼者のために動き回っていると言っても過言ではありません。

当時、「弁護士の仕事は9時から5時まで」と言われていましたが、それは朝の9時から翌朝の5時まで。朝日を見ながら帰るのも珍しくないといった働き方だったのです。

 

ーー確かに、そんな中で起業準備をしても中途半端にはなりそうですが、不安はなかったのでしょうか?

 

「これは間違いなく社会に必要なサービスになる」という信念が自分の中に強くあり、そこに支えられていました。また、弁護士を志したときの“たぎり”もありましたので、とにかく最速で事務所での仕事をやり切り、独立起業へシフトしようとしていました。

 

ーーつまり、時間の使い方をどうするかということですね。

 

はい。法律事務所で働きながら1年かけて準備するといった方法ももちろんあるとは思います。でも私はそういう時間の使い方はしたくない。一日も早く引継ぎを終えて、24時間365日の可処分時間を100%、事業構築のために使いたい、そのことに注力すべきだと考えていました。人生の中で、時にはハードランディングも必要だと考えています。

 

ーー何事も集中して全力投球。大学受験の頃から、そこはずっと変わらないんですね。

 

弁護士ドットコムのアイディアが生まれたのは、2004年の10月です。この年の4月にロースクールの第1期生が入学しています。すると、早い人は2006年3月に卒業し、司法修習を終えると2007年には司法参入することが見えている。つまり、自分が起こした事業が日本初のサービスとして世の中に出ていくためには、1日の猶予もな...

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プロフィール

  • 元榮太一郎氏

    弁護士法人法律事務所オーセンス 代表弁護士/弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長

    参議院議員、弁護士法人法律事務所オーセンス 代表弁護士(第二東京弁護士会所属)、弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長。 慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、2001年にアンダーソン・毛利法律事務所入所。 2005年に独立起業し、日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営開始。 2014年12月、弁護士として初の東京証券取引所マザーズ市場に上場。 その後、2015年から政治活動をスタートし、2016年の参議院議員選挙で当選(千葉県選挙区)。 最新著書『「複業」で成功する』(新潮新書)、「弁護士ドットコム 〜困っている人を救う僕たちの挑戦〜」(日経BP社)など著書多数。