2020/07/16
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第73回
50代 後悔しない働き方
- キャリア
- ビジネススキル
- 大塚 寿氏 エマメイコーポレーション 代表取締役
営業系は特定の海外に強みがあったり、業界のドン的に「顔」が利いたり、数千万円レベルの商談がコンスタントに作り出せる人は厚遇されますが、特性のないプレーヤーでは好条件では難しいかもしれません。
◆50歳からの人生を3段階に分ける
定年後の人生を「青春」のように輝くものにするために、50代で定年後を準備し、60~64歳で試行錯誤し、65歳からを「セカンド・ライフ」はなく、「リアル・ライフ」として本当の人生を楽しむという生き方を提案したいと思います。そしてその前提として、65歳を過ぎた時に「年金+300万円」という生活を実現する準備を50代でしておくことを薦めます。
◆「年金+300万円」の生活を50代で準備する
あなたは65歳になった時に、年金以外に月25万円あったら何をしたいですか?旅行三昧、ゴルフ三昧はちょっと難しいかもしれませんが、かなりそれに近いことができるとは思いませんか。それだけあれば、「2000万円問題」におびえることもないので、精神衛生上いいはずです。
「年金+300万円」といっても、「不動産投資をしましょう」という話ではありません。それまでのビジネスで培ったスキル、経験、知見を「お金」に換えましょうという提案です。
次に「年金+300万円」のための具体的な方法ですが、本書「50代 後悔しない働き方」では、大手から中小への転職、中小から中小への転職、専門職系の転職、起業、フリーランス、事業承継、開店や開業、雇われ経営者、地方政治家、宗教系などの具体策を紹介しています。
もっとも多くの人が選択しそうなのが定年後の再就職ですが、これにはあなたの職種と性格によって「攻撃型」戦略と「守備型」戦略のいずれかをお薦めします。
前者は自身のスキルを必要としている中小企業のオーナーに手紙、履歴書、職務経歴書の3点セットを送るなど能動的にアプローチする方法です。後者は主にエージェントを通して、転職活動をする方法になります。
この際も「一般論」で言えば、“職務経歴書は1~2枚程度にまとめる”ことになりますが、リクルートの後輩でマネジメント層の転職にもっとも詳しいであろう経営者JP代表の井上和幸氏は、“50代以降のマネジメント層の職務経歴書はボリュームは多くていいので詳細に”という成功する人の秘策を教えてくれました。
◆60代半ばの先達からのリアルなメッセージ
最後に50代をまったく後悔していないであろう60代半ばの先達からのメッセージを紹介しておきます。先達とはリクルートの元役員で、現在オンライン営業研修「営業サプリ」を展開するサプリの代表、酒井雅弘氏です。
彼は50代に向けて「オールドノーマルに戻ろうとせず、ニューノーマルを積極的に楽しもう! 会議も研修も飲み会も、オンラインとリアルをTPOに応じて使い分ける、それがデキル50代!」というメッセージを寄せてくれました。
現在58歳の私も、できることなら「オールドノーマル」に戻りたいというのが本音です、現状維持バイアスがありますから。
ですが、それを期待したところで無駄だということが分かっているので、さっさと酒井さんのアドバイス通りにニューノーマルを積極的に楽しむことにします。
最後の最後で50代を後悔しないために。
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■書籍情報
『50代 後悔しない働き方』
著者:大塚 寿
出版社:青春出版社
価格:1,045円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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