2020/04/02
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第67回
「上司」としての、その立ち振る舞い、OKかNGか
- キャリア
- ビジネススキル
- 柴田 励司氏 株式会社Indigo Blue 代表取締役会長
26、部下の忖度に気づいていない
27、他社の社員が優秀に見える
28、仕事がデキるだけの人をリーダーにしてしまう
29、悪い情報を部下に隠す
30、相性が合わないのを部下のせいにする
31、説得しようと試みる
32、ネガティブな意見を拒絶してしまう
33、想定外の事態で部下を責めてしまう
34、反対しないが賛成もしない
35、空気が悪いのを放っておく
36、資料が多いのをよしとする
37、会議が指示をする場になっている
38、参加するだけの人がいる
39、気くばりをおろそかにしてしまう
40、「やったことがない」という不安に負けてしまう
41、部下を子分扱いしてしまう
42、すぐに社員を呼びつけてしまう
43、希望を語らない
44、部下にやらせず、自分でやってしまう
45、忙しい方が評価されると思っている
46、部下にやってもらえばいいと思っている
47、働き方改革とは残業規制だと思っている
48、自分の若いころのハードワークを強要してしまう
49、若い時に頑張った遺産で逃げ切るつもり
50、朝令暮改で部下を振り回してしまう
(「上司の“当たり前”を止めなさい――目次から」)
これらは、私が目にしてきた“ダメ上司”の行動例です。部下たちが“ダメ上司”をどう見ているか、のリストでもあります。共通しているのは、それが“ダメ”と評価されていることに気付いていないことです。
上司たるもの、仕事ができるのは当たり前。それだけでは足りません。“あの上司と一緒に働きたい!”と思われたいものです。いかに周囲の人たちが一緒に働きたいと思うか、それを意識しましょう。部下の人気取りをせよ、と言っているのではありません。部下が期待する姿をイメージして、それを演ずるのです。
本書では上の50のダメ事例に心当たりがある人に向けて、その行動を見直すヒントをまとめてみました。頭から読む必要はありません。気になる行動事例から確認してみてください。☆は初級管理職、☆☆は上級管理職、☆☆☆は執行役員、本部長、社長など一定範囲で意思決定することが役割責任となる人をイメージしています。
これからの「上司」は大変です。これまでは自分の経験をベースに指導してきたかもしれませんが、これからは「指導」ではありません。場合によっては自分よりも特定領域で優れている人に、いかに活躍してもらうか、それが論点となります。
自分よりも年上、外国人の部下は当たり前、業務委託の人や副業で参加している人も出てくるでしょう。そういう中で組織としての結果を出していくためには「ピープルマネジメント力」が最も重要になります。そうなると、“あの人と一緒に働きたい”という魅力があるか、これが問われます。自分で“当たり前”と思ってやっていることが、周囲にとって“一緒に働きたくない”と思わせることになっていないか。本音ベースで確認してみてはいかがでしょう?
50のチェックリストを部下たちにつけてもらってみてください。まずは、そこからですね。
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■書籍情報
『上司の「当たり前」をやめなさい』
著者:柴田 励司
出版社:クロスメディア・パブリッシング
価格:1,518円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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