2020/02/17
1/3ページ
私が経営者になった日
第34回
【はくばく 長澤氏】会社を継ごうと真っ直ぐに生きてきた。(Vol.1)
- キャリア
- 経営
- 経営者インタビュー
- 長澤 重俊氏 株式会社はくばく 代表取締役社長
●逃げたら仲間の信頼を失いかねない怖さ。
ラグビーの経験を通して、もう一つ長澤氏が感じていたことがある。「ラグビーの試合で一番象徴的なシーンはタックルです。味方が勇気あるタックルをして、バーンと相手を倒すことで、みんながぐっと盛り上がるんですよ。“おお、アイツやったな”と、グググッとみんなが鼓舞されて勢いがつく。それだけ勇気が求められるスポーツだからこそ、逃げたのもわかってしまう。試合中に“アイツ、逃げたな”と仲間の信頼を失うこともあります。“あの場面で、お前行かなかっただろう”とかね。怖いスポーツですよね。」
プレーのうまい下手ではない。本当に勇気のある奴なのか、そのフリをするだけのやつなのかが一緒にプレーしている仲間には見えてしまうのだ。
「人間性というか、あいつは信頼できる、あそこで行く奴だとか、行かない奴だとかが、はっきり見える。そういう経験を出来たのは、その後の人生でも役に立っていると思います。」
(つづく)
(構成・文/阪本淳子)