2020/02/13
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第61回
「2020年ビジネスで求められるスキルTOP10」(世界経済フォーラム)に「EQ」が第6位にランキング
- キャリア
- ビジネススキル
- 髙山 直氏 EQ Executive Master/株式会社 EQ 取締役 会長
「EQトレーニング」のご紹介
ではどうやってEQを開発するか。拙著「EQトレーニング」(2020年1月15日発売:日本経済新聞出版社)でも書いていますが、トレーニングのコツは、「いつでも、どこでもできて、やって楽しい」です。行動心理学では「2カ月間継続すれば、その行動が自動化される」と定義しています。自動化とは、トレーニングで取り組んだ行動が自然にできることであり、それはあなたのEQが開発された証しです。1、握手:「一日5人と握手をしよう」
日本では一般的ではない握手ですが、握手はあいさつの一つです。皆さまの職場でいきなり握手はさすがにやりにくいという方は、まず身近な人から始めてください。お勧めはご家族です。子どもさんのいらっしゃる方は、ぜひ毎日お子さんと握手をしてください。親子の関係にも好影響が出てきます。握手は、相手との「こころの距離」を近くします。
2、ハイタッチ:「一日5人とハイタッチをしよう」
エグゼクティブの皆さまは職場でもリーダーであることでしょう。皆さまはハイタッチをされていますか。共感力の開発に効果があります。ハイタッチは勝利の喜びや達成感を共有する儀式でもありますが、お互いの「こころの扉を開ける」鍵となります。
3、スキップ:「こころのエネルギーを上げる」
気持ちを前向きにしたい。モチベーションを上げたいなど、エネルギーをつくるトレーニングにはスキップが効果的です。「行動で感情が変わる」を体験したい方には、ぜひスキップをお勧めします。スキップをしているとき、顔は笑顔になります。笑顔になることで楽しくなり、気持ちが切り替わります。笑顔はエネルギーをつくります。
現在地を知り、目指す自分になるためにEQを開発する
お勧めするのが「EQ診断」です。今回出版した「EQトレーニング」には、無料で受検できるEQ診断(Web)が付いています。今回、初の試みとして「EQこころの指数」スコアが表示されます。スコアは変動します。トレーニングに取り組み、日常生活でEQを意識し、発揮されていればスコアは上がりますが、発揮していなければ下がる可能性があります。
受検後、EQトレーニングに取り組み、終了後(2カ月)の再受検で、EQこころの指数スコア確認とともに開発結果を遷移チャートで見ることができます。
まずは、自分の現在地を受検データで科学的に分析し、強み弱みを知ることで、今の自分に不足しているEQを知り、自分をどう変えたいか。なりたい自分とはどんな自分か。自分らしく生きていくために必要なEQを整理してください。
EQは人生の質を変える
AI時代到来です。どんなにテクノロジーが進化しても、大事なのは自分自身です。AI時代を向かえ多くの不安もあることでしょう。しかし、その不安は現実のものとなります。変えることも、変えないことも含め、自身をどう変えていくか。その自分と向き合うのが感情です。感情は無視できますが、あなたの中に必ず存続します。
私たちは日々感情とともにあります。日々の感情をうまく使うこと(=EQ)は、心と体の健康に影響を与え、よりよい社会生活に寄与します。その日々の積み重ねが人生とすれば、EQは人生の質を変えるといっても過言ではありません。
EQはより良い人生の道しるべとなります。EQとともに充実した日々をお過ごしください。
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■書籍情報
『EQトレーニング』
著者: 髙山直
出版社:日本経済新聞出版社
価格:935円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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