TOP 2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略 自己認識と第一印象が異なるのは結構なリスクになる。

2019/12/19

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2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略

第20回

自己認識と第一印象が異なるのは結構なリスクになる。

  • 転職
  • キャリア
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

本企画は、弊社代表取締役社長CEOの井上和幸が、エグゼクティブ人材の方々に向けて定期的に開催しているワークショップ、『「KEIEISHA TERRACE」リーダーのためのキャリアメイク戦略シリーズ』(2019年10月25日開催)の一部を改編し、3回の連載記事としてまとめ直したものです。

【この記事でわかること】

自己認識と第一印象が異なるエグゼクティブはリスクを抱えている

・性格診断の「ビッグファイブ(特性5因子)理論」は自分や他人を知るための良いフォーマットになる

・自分を活かす環境は「ビッグファイブ(特性5因子)理論」などの診断結果も含めて考えるとよい

 

◆人間の性格は5つの要素の組み合わせで構成されている。

今回は、皆さん自体のキャリアを今後どうしていくのか? 短期的・中長期的な観点でどう考えていくか? といったお話です。
その際のポイントとして、

① 自分自身を知る
② これから社会がどうなっていくのかを知る
③ 今いる会社、あるいは転職先候補の会社から求められることを知る
④ 自分のことを伝える
――の4つを軸に考えていきます。

 

さっそくですが、皆さんは、ご自身が周りの方から第一印象でどう見られていると思いますか?
自分の伝えたいイメージ(メッセージ)が正しく相手に伝わっているでしょうか?

 

大人の皆さんには非常に恐縮な話ではありますが、 何かの機会に自己紹介をするときには、ぜひその問いかけを頭に入れておいていただくといいと思います。

 

過去のワークショップでは、参加者の皆さん同士で、アイスブレイク代わりに初見の印象を言い合っていただいていました。
私は概ね70%ぐらいの確率で当たるのではないか、つまり、本人が思っているセルフイメージと他人の第一印象は一致すると思っていたのですが、いざワークをやってみると、これが結構外れるのですね。

 

その人の印象の良し悪しではなく、事前に予想した職業やキャラクターとは違うケースが多くありました。

 

このことを「見る側」の立場からすれば、「他人を判断するのに第一印象に囚われては良くない」という教訓的な話になりますが、私はいささかひねくれていますので(笑)、依然として、概ね第一印象でその人を判断することにしています。もちろん、仕事柄ゆえの理由もあります。

 

というのも、「見られる側」からすると、ギャップがあるということは、自分が「自分らしい」と考えている形には理解されていない状態で、日頃いろいろなコミュニケーションをしている可能性があるからです。下手をしたら酷い誤解をされたり、本当の意味の長所を理解されずに過ごしてしまうことがあるわけですが、この事態は特にエグゼクティブの皆さんには結構なリスクだと思っています。

 

今回の話の結論でそれを一気に解決する方法を提示できるかというと、なかなか難しいところもあるのですが、可能であれば《自分で思っている自分》と《相手から見られる自分》を限りなく接合していた方がいいのはまちがいありません。
ウォーミングアップ的に、まず、ここで一つ申し上げておき...

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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