2019/11/18
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経営者・リーダーのための「マインドフルネス・禅」実践塾・第2期開催レポート
第2回
「禅×ビジネス」で経営をブレイクスルーする
- マインドフルネス・禅
- 組織
- 経営
前回の講座から約3ヶ月が経ちました。
近況やどのような変化があったか、改めて禅をどう活かしたいと考えているかなどシェアしました。
Ⅰ.マインドフルネスと禅の違い
・四諦=四つの真理
苦諦:人生とは苦しみである
集諦:苦しみには原因がある
滅諦:その苦しみは消すことができる
道諦:苦しみを消す方法がある
・八正道
ポイント:正念と正定、正見
正念=do、目的をもって行う、マインドフルネス
正定=be、ただある、禅
正見=正念と正定などを重ねた結果、ありのままに出来事を捉えられる
改めて、四諦・八正道の教えを通して、マインドフルネスと禅の違いについての理解を深めます。
・マインドフルネス
→意識、意思をもつ。集中力アップなど目的ありき。
・禅
→意識、目的をもたない。ただある。
Ⅱ.マンダラシート~禅的経営とは~
「禅的経営とはどういうものか」イメージをアウトプットしていきます。
共通していたのは、「いまここ」「心理的安全性」「集中」といったキーワードです。
島津先生からは、「脚下照顧」「一雨千山潤」という言葉も。
Ⅲ.坐禅
20分間の坐禅をタイミングを分けて計2回行いました。
法界定印(ほっかいじょういん)という印の形を作ります。手は印を結びながら、親指は紙一枚はいるくらいの隙間をあけ、軽く触れる程度にします。
イスに浅く座り、足を肩幅に開き、背筋を伸ばして呼吸しやすくします。頭は真っすぐ立てます。もし眠気があった場合は、それも素直に受け入れながら、おこないます。実践後、頭が整理できたというお声も。
Ⅳ.禅・マインドフルネスとEQ
EQ力が高まることで、
1、楽観性による優れた職務遂行能力
2、抜群のリーダーシップ能力
3、幸せのお膳立てをする能力
が身につくといいます。
Ⅴ.一流のリーダーと禅
・ダライラマから学ぶ経営の在り方
・千利休から学ぶおもてなしマインド
・「風姿花伝」から学ぶ世阿弥の思想
・スティーブ・ジョブズの名言から禅的経営を探る
・松下幸之助の名言から禅的経営を探る
一流のリーダーが残してきた言葉は禅と深く結びつくフレーズが多くでてきます。
例えば、ジョブズの「今やるべきなんだ」は「即今、当処、自己/いま、ここ、じぶん」という禅語に。「何かを捨てないと前い進めない」は、禅語でいう「放下著」になります。
また、松下幸之助氏の言葉にも同じく、禅語をあらわしています。「一人が目覚めれば、皆が幸せになる」は「全機現」を、「人は誰もが、磨けばそれぞれに光る素晴らしい素質を持っている」は「明珠在掌/真玉泥中異」という禅語になります。
Ⅵ.禅問答
今回は、「ビジョン・ミッションについて」課題に感じていることをシェアしながら意見交換や、島津先生からのアドバイスをいただきます。
覚えていても、浸透している感じがしない。体現できていない、などの課題があがりました。他社ではどのように取り組んでいるのか、リアルな事例も聞ける場になっています。
<講師プロフィール>
島津清彦(しまづ・きよひこ)
株式会社シマーズ 代表取締役
禅の心“で人・組織を強くする「ZENマインドプロデューサー」
元スターツピタットハウス代表取締役。元ソニー不動産取締役。
東日本大震災での被災を機に上場企業の社長というキャリアを捨て、2012年、経営コンサルタントとして独立起業。その後、多くの世界一流リーダーが禅に辿り着くことを知り、自らも出家得度し仏門入り。経営者と禅僧という二つの顔をもちながら、現在は官公庁、大手企業を中心に禅を活かした経営・組織開発コンサルティングやリーダーシップ研修、講演、坐禅指導等を行う。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』BSジャパン『日経プラス10』日経ビジネス、日経アソシエ、朝日新聞、毎日新聞、AERA、日刊ゲンダイ、夕刊フジなどメディアにも多数取材出演。著書に『仕事に活きる禅の言葉(サンマーク出版)』『翌日の仕事に差がつく おやすみ前の5分禅(天夢人)』がある。一人一人が自分の夢や使命に気づき、充実したキャリアやライフを送れるようサポートすることが使命。
座右の銘は一日一生。