2019/03/18
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私が経営者になった日
第11回
【ホッピー 石渡氏】経営者になったという確信はありません。(1/5)
- キャリア
- 経営
- 経営者インタビュー
- 石渡 美奈氏 ホッピービバレッジ株式会社 代表取締役社長
●社長になって「何が変わるのだろう」
ホッピービバレッジの役員は、現在父である石渡会長と母である会長夫人、そして石渡さんのみであり、経営と所有は一緒だ。そのため石渡さんも「経営者イコール社長」に近い感覚を持っているという。では社長就任前には『社長はこうである』とか、『経営とはこういうふうにしていこう』みたいなものはなかったのだろうか。「それもないです。やったことがないですし、見たこともない世界ですから。
私は父の采配で、副社長として社長業をさせてもらった時間が長かったのです。そのとき、いろいろ教えていただいていた先輩経営者でコンサルタントの方に、“今までの5年間、「社長業」を光一社長の計らいでさせてもらっていたけれど、社長という一つの位について社長業をやる明日からと今日までは全く変わるからね”ということを言われました。
見る世界が変わる、見える世界が変わるというか、そんなことを言われたのですよね。だから“そうなんだ”と。経験していないからわからないけれど。それでも、副社長として社長業を学んできたわけですし、正直“何が変わるのだろう”と思っていました。」
(構成・文/阪本淳子)