2019/03/07
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第24回
もう“時間がない”とは言わない! できるリーダーの「正しい任せ方」
- キャリア
- ビジネススキル
◆必ず、「進捗共有」と「フィードバック」「周囲へのヒアリング」を行う
任せた後、必ず「進捗共有」と「フィードバック」、そして、意外と大事なことは、本人だけでなく、「周囲に様子の確認」をします。まず、「進捗共有」。任された方は、意外と「これでいいのかな?」と不安になるものです。「いつ、確認をするのか」を決めておかないと、ズルズルと後まわしになってしまいますので、あらかじめタイミングを決めておきましょう。
また、「フィードバック」は、進捗共有時と終了時に行います。伝えるのは「感謝」「うまくできた点」「結果(どんな影響が出ているのか)」、そして必要であれば「次回へのアドバイス」です。言ってみればフィードバックは報酬です。ぜひ、丁寧に行うことが大事です。
そして、意外と大事なことは「周囲への確認」です。本人からは言いにくいこともあるかもしれません。任せた後の様子を周囲に確認をします。「どう、忙しそうにしていない?」と確認するだけでも、必要なサポートが見えることもあります。
【Try】任せた後、「3つのフォロー」をおさえておこう |
◆「人は必ず変わる」と信じてみる
でも、結果が期待通りでないこともあるでしょう。期待しすぎると、任せられなくなります。ミスもするし、思った通りにはできないのが当たり前。期待すべきは、スグの結果ではなく、その人のノビシロです。「人は、必ず変わる。それでも、変わる“きっかけ”を与える」と考えられるかどうか、が鍵となります。リーダーが「まだ、任せられない」という場合、業務を任せる視点でしか見ていないかもしれません。部下を成長させる「きっかけ作り(投資)」の視点を持つことが大事です。
でも、「信じて任せてみる」のは、いかがでしょうか。それが、部下を覚醒させる、大きな一歩になるはずです。
【Try】「スグの結果」ではなく、その人のノビシロに期待する、と決めよう |
いかがでしょう。ますます環境変化が激しくなる中、リーダーの仕事が今以上にラクになることはないでしょう。しかし、時短の要請はますます強くなってきます。だからこそ、任せられることは、どんどん任せざるを得ないのです。そして、 “正しく任せる”ことは部下の成長のきっかけにもなります。ぜひ、今回のメソッドが、あなたの忙しさが少し解消され、加えて部下の育成につながる一助となれば本望です。
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■書籍情報
『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ』
著者:伊庭正康
出版社:PHP研究所
価格:1,620円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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