2018/07/31
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私が経営者になった日
第2回
【木村屋 福永氏】「そこにオーナーシップはあるか」の差は大きい。(2/4)
- 経営
- キャリア
- 経営者インタビュー
- 福永 暢彦氏 株式会社木村屋総本店 代表取締役副社長
※肩書・会社名は取材当時のものです
●プラスの維持より、厳しいマイナスにやりがい
この5年間でさまざまな決断を積み重ねてきた福永氏はこう言う。
「とびぬけてかっこいい大きい決断ではなく、一つひとつの事実とか、一人一人の人を見たときにそれはこうだよねということが積み重なって、タイミングとしていろいろ決めていった。それが周りから見たら、“すごい、決断されたのですね”といわれたりしているのだなというような感覚です。
袋パンは、毎日、日配でスーパーやコンビニに送らなくてはいけないし、競合は多い。だからこそ、神経が指先まで行き届くような仕組みを組んでいかないとまわらないところがあります。業界や、おかれているマーケットだったり、顧客であったりで、経営者がすべき判断の大きさも変わってくるのだと思います。」
良い業績をもっと伸ばしたり維持したりしてくれというプラスの状況で任される経営者と、マイナスのものをとにかくあげて行かねばならない状況を任される経営者とで言えば、福永氏は後者を選びたいと言う。
「100のいいところを120にするよりは、50のところをなんとか90にする事の方が多分好きで、自分自身としてのやりがいが結構分かりやすいからということだと思います。
改善していくための仕組みや戦略をつくったりするところに自分の強みがあるというのも、そういう環境に一層はまっているのではないでしょうか。」
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