TOP 禅の教えに学ぶ経営道+リーダー学 自分の持つ全ての機能を発現させよ。(3/5)

2018/03/27

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禅の教えに学ぶ経営道+リーダー学

第3回

自分の持つ全ての機能を発現させよ。(3/5)

  • スペシャル対談
  • 経営
 

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「経営者を語る」――今回は、経営者と禅僧の2つの顔をお持ちの島津清彦氏(株式会社シマーズ代表取締役)をゲストにお迎えします。

今回の対談では、「禅で磨く〝経営者の心・技・体″」などのテーマで、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。

 

 

井上 以前、座禅をやっていた人の話を聞いたら、「社内外で受ける各種研修内容のエッセンスが、すでに禅の言葉の中にあったことに驚いた」と。これは興味深い感想だと思いました。一般のビジネスパーソンの研修とは違い、島津さんのように禅僧の方は、悟りの境地を一つの目標として修行されているわけですが、共通点みたいなものもあるんでしょうね。

 

島津 悟りへの道には二つの道があります。一つは先ほどお話しした「只管打坐(しかんたざ)」。これは曹洞宗の教えですが、言葉にできないことを感じ取るために、ただひたすら座禅をする。もう一つは、臨済宗の禅問答(公案)。例えば、「両手を叩くとパチンと音がする。ならば片手ではどんな音がするか?」(隻手の声)といった問いかけが有名ですね。この中に気づきがある。これって、まさにコーチングなんです。問いの立て方みたいなところが似ている。
こうした「只管打坐」と禅問答の両方を上手くパラレルでできると、より早く悟りに到達できます。ただし、禅が難解なのは、目的・目標を持ってはいけないところです。いけないというか、ただ座っていることが悟りの姿であって、「初回の座禅の、一番純粋な気持ちの状態が実は悟った姿だ」ということが答えだったりするのです。ただ、それもだんだん、両方受け入れるという発想からすると、腹落ちしていく。だから面白いんです。好奇心が次から次へと出てくる。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 島津 清彦氏

    島津 清彦氏

    株式会社シマーズ 代表取締役

    元スターツピタットハウス代表取締役。元ソニー不動産取締役。
    東日本大震災での被災を機に上場企業の社長というキャリアを捨て、2012年、経営コンサルタントとして独立起業。その後、多くの世界一流リーダーが禅に辿り着くことを知り、自らも出家得度し仏門入り。
    経営者と禅僧という二つの顔をもちながら、現在は官公庁、大手企業を中心に禅を活かした経営・組織開発コンサルティングやリーダーシップ研修、講演、坐禅指導等を行う。
    著書に『仕事に活きる禅の言葉(サンマーク出版)』『翌日の仕事に差がつく おやすみ前の5分禅(天夢人)』がある。
    一人一人が自分の夢や使命に気づき、充実したキャリアやライフを送れるようサポートすることが使命。座右の銘は一日一生。

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