TOP 【新・経営者の条件】坂下英樹氏 新しい事業を作るとき、「中途半端なものは残らない」(1/4)

2017/04/25

1/1ページ

第1回

新しい事業を作るとき、「中途半端なものは残らない」(1/4)

  • 新・経営者の条件
  • キャリア
  • 経営
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 坂下 英樹氏
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸

最前線で活躍されている経営者をお招きし、経営の実践とキャリアヒストリーを伺うことで、21世紀に活躍する経営者像を明らかにしていく『経営者JPトークライブ 新・経営者の条件』――。第2回のゲストは、「モチベーション」を基軸に社員の採用・育成支援事業などを通じて組織変革を手掛ける、株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役社長の坂下英樹氏です。

 

同社は、「オープンな社風ランキング」(VORKERS調査)でトップに輝くほか、およそこの1年で株価が6倍以上になるなど、今注目を集める企業です。

 

約4年前に創業社長からその座を受け継いだ坂下さんが、どんな経営者像を持ち、また同社がどんな経営を行っているのかを、弊社代表取締役CEO・井上和幸が伺います。

 

(*本記事は2017年3月24日に行われた同イベントを再構成したものです)

井上 坂下さんも私もリクルートという会社に新卒で入りました。私が平成元年入社で、坂下さんが平成3年ですね。私の場合は、忘れもしない「リクルート事件」というのが内定中に起きたんですね。それでも入社することにした変わり者世代の一人ですが(笑)、坂下さんも同じく、事件後の最悪の企業イメージの中であえてリクルートに入社された方です。坂下さんご自身はなぜリクルートに入られたのですか?

 

坂下 私の場合、父親が従業員20人ほどの建設会社を経営していたのが原点です。1つ思い出があって、私が中学3年のときに、恒例の慰安旅行についていくことになりました。その旅行では、社長が一人ひとりに声をかけながらボーナスを手渡すのが決まり事だったので、父は事前に私を相手に練習していたんです。「○○さん、君はこういうところで頑張ってくれたね」と。相手によって言葉を変え、何度も練習を繰り返す姿を見て、うちの父親は従業員思いなんだなあと思いました。
ところが当日、実際に手渡す様子を見ていたら、社員の方たちは父の目も見ない。社長のことをとても恐れているんです。聞いてみると、もともと父親と社員の関係は非常に険悪だったそうです。父はとにかく怖い人でしたからね。そのときに私が思ったのが、こんなときだけ経営者が良いことをしても、社員には伝わらないんだなということです。それ以来、なんとなく父親が可哀想だなと思ったことや、息子である自分が、父と従業員との間に入って「通訳」になる必要があるんじゃないか? という思いを持ち続けて学生時代を過ごしました。

それで就職活動をしているときに、「リクルートに入ったらいろいろな社長たちに会える」と聞いたので試験を受けたら、とても企業風土も良くて、自分の希望を叶えてくれそうだと思いました。井上さんのおっしゃるように、確かに、当時リクルートはいろいろ言われ...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 坂下 英樹氏

    株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長

  • 井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。