2017/10/10
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働き方改革時代の「生産性の技術」
第5回
「社長の働き方改革」「上司の働き方改革」を! 長期休暇を取って〝仕事が回る仕組み〟を創る。(5/5)
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「経営者を語る」――今回は、社団法人行動科学マネジメント研究所所長、株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長 兼 最高経営責任者の石田淳氏をゲストにお迎えします。
石田さんは、アメリカの行動分析学を基にした「行動科学マネジメント」を日本人向けに確立し、以来、多くの企業で人が育つ仕組みをつくり、業績を上げるサポートをされてこられました。
今回の対談では、労働市場の逼迫・構造変化の中でこれからの企業が生き残るために必要なことなどについて、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 新しい上司の在り方というか、動き方について考えていったときに、例えば、石田さんご自身がまさにそうなのですが、仕事ができるリーダーほど時間のゆとりがあると僕は感じています。石田さんは、それについて、ご自身でどう捉えていますか?
石田 僕は翌年の計画を毎年11月か12月に立てますが、そのときには、まず自分自身の休みから予定を入れていきます。実は、今年も10月に3週間出かけるんですが、そのときだけは研修も全部外して、講演も絶対に入れません。やっぱりプライベートがある程度充実しないと……。仕事だけだったら続かないんじゃないでしょうか。新しい発想も出ませんしね。ところで、これはまだうちの社員にも言ってないんですが、来年からは個人的に「社長の働き方改革」として、年に2ヵ月間の休みをまるまる取ろうと思っています。
井上 まるまる? それはすごいですね!
石田 もちろん、連続ではないですよ、1ヵ月と1ヵ月を分けて取ります。その1ヵ月間は、沖縄の離島にでも行って、会社とのやり取りはメールだけ。電話も全く出られないようにするつもりです。働き方改革は、社長から率先してやるぞ――みたいな感じです。また、「長期間、会社から離れる!」と自分自身が決めることで、自分がいなくても会社が回る仕組みをつくっていくことになりますよね。
社員レベルだと、まるまる1ヵ月間の休みは難しいかもしれませんが、例えば、社員に「あなたはがんばっているから特別に2週間休みをあげよう。その間は会社に連絡しなくていい。その代り、仕事のやり方をちゃんと部下に教えてあげてほしい」と言えば、彼らも喜んで教えるでしょう。技術の伝承とかも全部出すことになるし引き継ぎもできる。
井上 「社長の働き方改革」というのは素晴らしいですね!
石田 僕がなぜ休みを取ろうと思ったかというと、外国人の働き方を見たことがきっかけでした。日本に来る外国人が「1ヵ月間空手を習いに来た」とか、「北海道から九州までラーメンの食べ歩きをする」など楽しそうに話すのを聞いたんです。彼らはこれでどうやって生活できるのか? なんで俺がやっと仕事を終えてビールを飲んでいるというのに全然違うじゃないか! という話になって(笑)、だったら自分で一回やってみようとなったんですよ。自分も、これを始めたらライフスタイルが変わっていくんじゃないでしょうか。
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