TOP これからのリーダーシップ、プロ経営者論 リーダーシップ4.0(自己実現)では「すべての人がリーダーに」。(5/5)

2017/09/12

1/2ページ

これからのリーダーシップ、プロ経営者論

第5回

リーダーシップ4.0(自己実現)では「すべての人がリーダーに」。(5/5)

  • スペシャル対談
  • リーダーシップ
井上 「リーダーシップ3.0」は、《組織全体に働きかけ、ミッションやビジョンを共有し、コミュニティ意識を涵養する。と同時に個人個人とも向き合い、オープンにコミュニケーションを取り、働きかけて、組織や個人の主体性、自律性を引き出す》スタイルと定義付けました。その先にある「リーダーシップ4.0」は、自己実現、と。

 

小杉 自己実現という、かなり精神性の話になってきます。フィリップ・コトラーは「マーケティング4.0(自己実現)」と言っていますし、ピーター・センゲも、「ラーニング・オーガナイゼ―ション(学習する組織)」を極めていく中で、『持続可能な未来へ』の中では、古から学び、過去と未来の架け橋となり、両方を受け止めながらリーダーシップを発揮すること、とかなり精神性の話になって来ている。結局、今の時代とは何か? ということですよね。
私のリーダーシップのバージョンで言うと、3.0までは経営者、管理者側の話なんです。でも4.0というのは、全ての人がリーダーにならなければならない。少なくとも自分自身に対してリーダーシップを発揮しないと、「今の環境の中で、ただ言われたことだけをやるんですか?」という話になります。つまり、自分のやりたいことに対して、自分が能動的に関わっていく――。WHAT(課題)を設定して、それに向かってやっていくわけですが、そもそも組織としても言われたことしかやらない集団というのはこれからは機能しなくなります。一人ひとりがリーダーシップを発揮することを、一人ひとりが意識しないといけない時代になっています。そういう意味で4.0と捉えているんです。

こちらはプラチナメンバー限定記事です
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。

※登録後30日間無料体験実施中!

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

    この登場者の記事一覧をみる
  • 小杉 俊哉氏

    小杉 俊哉氏

    合同会社THS経営組織研究所 代表社員

    早稲田大学法学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。
    マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学大学院修士課程修了。
    マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン株式会社人事総務部長、アップル人事総務本部長兼米アップル社人事担当ディレクターを経て、39歳で独立。
    慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授などを経て、合同会社THS経営組織研究所を設立。元立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科客員教授。慶應義塾大学大学院理工学研究科特任教授。
    著書に、『起業家のように企業で働く』、『リーダーシップ3.0』などがある。

    この登場者の記事一覧をみる