TOP 人生100年時代のキャリアとリーダーの組織行動 「辛いことでお金をもらうから仕事なんだ」ではなく、「楽しく働き、稼ぐ」でいい!(5/5)

2017/07/25

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人生100年時代のキャリアとリーダーの組織行動

第5回

「辛いことでお金をもらうから仕事なんだ」ではなく、「楽しく働き、稼ぐ」でいい!(5/5)

  • キャリア
  • スペシャル対談
  • 組織
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
  • 古野 庸一氏 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長
井上 人がやるべきことは付加価値を生む部分だとすると、僕はリクルートのような会社の働き方にどっぷり浸かってきたので、それが当たり前の感覚がありました。しかし、その後、外部のコンサルティングの立場から様々な企業にかかわる立ち場となり、逆にリクルートグループのような働き方をする会社のほうが極少数であることを認識しています。古野さんと今回の内容のようなお話をさせていただいて、すべてをリクルートグループのようにする必要はないけれども、ある部署なり、個人なりが、モチベーション高く、主体的に動くような組織を作り環境を整えていけるリーダーや会社は、やはり上手くいくだろうなと思いますね、特にこれからの時代を考えますと。

 

古野 先ほどの話に近いんですが、ある不動産会社の管理会社でワークショップをやったことがありました。そこには清掃のチームと警備のチームがあったんですが、この二つが交わることがないわけです。よくある話で言うと、警備をしていて、足元にゴミがたくさん落ちているのに、警備員は拾わない。その逆も、そうです。お互いに手伝わない。なぜなら、「自分の仕事はこれと決まっているのでやらない」というのです。
けれどワークショップを行ない、そもそもの目的を考えてもらい、今の仕事でもっと改善できる部分や、感じている不満をたくさん吐き出してもらったら、「警備だけど清掃にかかわることはたくさんあるよね」とか「清掃をしていても警備にかかわることは手伝えるよね」ということがお互いにわかってきた。
先ほどのジョブクラフティングじゃないけれど、人は与えられた仕事以上のことは工夫してできるし、実際にやってみたら気持ちがいいということはたくさんありますよね。

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 古野 庸一氏

    古野 庸一氏

    株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長

    1987年東京大学工学部卒業後、株式会社リクルート入社。南カリフォルニア大学でMBA取得。キャリア支援に関する事業開発、NPOキャリアカウンセリング協会設立に参画する一方で、リーダーシップ開発、キャリア開発に関する研究に従事。2009年より現職。著書は『いい会社とは何か』(2010年 講談社現代新書)、『日本型リーダーの研究』(2008年 日経ビジネス人文庫)、『リーダーになる極意』(2005年 PHP研究所)、訳書に『ハイフライヤー 次世代リーダーの育成法』(2002年 プレジデント社)など。論文に「『一皮むける経験』とリーダーシップ開発」(2001年『一橋ビジネスレビュー』)、「プロ経営者になるための学びのプロセス」など。

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