TOP 社長が "将来" 役員にしたい人、25の条件 役員になれるのは、「1つの仕事から、幅広く多様で統合的な知識を獲得する人」。(1/5)

2017/02/08

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第1回

役員になれるのは、「1つの仕事から、幅広く多様で統合的な知識を獲得する人」。(1/5)

  • 組織
  • キャリア
  • プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役 秋山 進
  • 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上和幸

井上 秋山さんにはリクルートの新人時代からいまに至るまで本当に長らくメンター的な先輩として大変お世話になっており、当社でも社内の社員向け研修をしていただいています。
今回上梓された本についても、原稿の素案を拝見して、うちのコンサルタントたちがレビューさせていただいたご縁があり、発刊を楽しみにお待ちしておりました。まず、今回の本を執筆されたきっかけはどういうことだったのですか?

 

秋山 最初は、出版社から、「管理職向けのベーシックな本を」と依頼されたのですが、実際に書いてみるとどうもしっくりこない。良い管理職像として世の中でよく言われているようなことを、いかにもそれらしく、きれいにまとめたものしか書けないことに気づいたんです。というのも、僕は、幸せなことに上司と部下にも恵まれ、いわゆる普通の課長さんや部長さんが苦労するようなこと、例えば、会社の方針と現場で働く部下との間で板挟みになるとか、なかなか言うことを聞いてくれない部下とどうやって一緒に仕事をしていくか悩むといった、中間管理職的な辛さをほとんど経験していないんですね。それで、良い管理職になる本ではなくて、役員に上がっていく人を発見したり、そういう人のキャリアプランをどのように作ればよいかなど、僕がよく知っている内容に変更するようにお願しました。

井上 人材コンサルティング会社をやっている立場から言うと、当社のエグゼクティブサーチ事業では、「もっと裁量権を持って経営陣としてやりたい」、あるいは、「そういうことも含めて転職したい」という相談を日々お受けしております。しかし、偉そうな物言いに聞こえてしまったら申し訳ないのですが、会ってお話ししてみますと、上に行ける人と行けない人がいるんですね。上に行けない人というのは、今秋山さんが「よくわからない」とおっしゃった、いわゆる中間管理職のお作法に染まってしまっているタイプの人です。彼らは、管理職なんだけれども上の指示を受けて動き、それを期待通りにそつなくこなします。しかし、経営トップの人は、まず自分でどうするかを決めるのが仕事です。それが結構できない人が多いんです。

 

秋山 その話は面白いですね。僕はこれまで、経営者の意思決定を支援し、彼らと一緒に試行錯誤しながら経営者候補の選抜も行ってきましたが、実際、そういう人の候補を見つけで調べに行くと、ほとんどの人は、井上さんが今おっしゃったみたいに、「良い管理職だな。任せておいたら安心できるな」というタイプでした。言ったことはちゃんとやってくれる。計算できる。でも大化けはしない。一方、今回、本の中で書いているのは、経営陣が発見したいと考える、《現在は粗削りで、さほど立派でなくても、将来大化けするかもしれない》人材に関する知見です。

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プロフィール

  • 秋山 進

    プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役

    京都大学卒。リクルート入社後、事業・商品開発、戦略策定などに携わる。独立後、経営・組織コンサルタントとして、各種業界のトップ企業からベンチャー企業、外資、財団法人など様々な団体のCEO補佐、事業構造改革、経営理念の策定などの業務に従事。現在は、経営リスク診断をベースに、組織設計、事業継続計画、コンプライアンス、サーベイ開発、エグゼクティブコーチング、人材育成などを提供するプリンシプル・コンサルティング・グループの代表を務める。

  • 井上和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    早稲田大学卒業後、リクルート入社。コンサルティング会社取締役、リクルートエグゼクティブエージェントマネージングディレクター等を歴任。2010年経営者JPを設立し、現職。