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2017/03/27

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成功する経営者 10の共通項

第7回

成功する経営者の学び力

  • 経営
  • ビジネススキル
  • ブックライター 上阪 徹

成功する経営者の共通項、7つ目は学び力。当然だと思うが、うまくいく経営者は勉強熱心な人が多かった。勉強するのは、当たり前のこと。ただ、スキル的なこと以上に、人間を学ぼうとしている人が多い印象を持っている。

 

よく読む本にしても、実務書以上に小説を挙げる人が少なくなかった。良質な小説には、人間のあり方が詰まっている。人間とは何か。何が人間を動かすのか。どんなことが起こり得るのか。そういう学びを深めているのではないかと感じた。

 

もう一つは、昔の日本のリーダーについて学ぶこと。政治リーダーしかり、企業のリーダーしかり。時代や環境は変わっても、人間の本質は変わらない。外国のリーダーについての学びも含めて、昔のリーダーは勉強になると語っていた人は多かった。

 

印象的な取材に、絶好調の小売り業を作り上げ、今は次代にバトンタッチした経営者がいる。彼が何よりも学びを得たのは、師匠の存在だった。彼はこう語っていた。

 

「社長には苦言を呈してくれる人はいない。間違った方向に進んでも気づくことができない。だから、師匠の存在は大事。自分で自ら選ばないといけない」

 

しかも、厳しい師匠だった。徹底的にしごかれた。師匠に褒められたことは一度もなかった。叩いて叩いて、立ち上がれないくらいにするのが師匠だった。しかし、師匠のおかげでここまで来ることができた。

 

今は、中堅の経営者の師匠にもなっている。口から飛び出してくる言葉は極めて辛辣。しかし、そうでなければ学びは深まらないという。

 

もう一つ、印象的な取材に、世界的に著名な経営者のもとでアメリカ本社の副社長まで登り詰めた元外資系日本法人トップがいる。彼は言っていた。

 

「若いうちに、優れた人とたくさん会って刺激を受けること。すごい人に会わないと学べない。すごい経営者やすごい人に飛び込んでいくのは勇気がいる。断られたら、嫌だし。しかし、すごい経営者のすごいところは、それを受け入れてくれる懐の深さ。ところが、みんな飛び込んでこない。勇気のある人は意外に少ないから」

 

人から学ぼうという姿勢を持つことは大事だが、本当の学びを得るには、勇気が必要になる。その勇気を持てた人が、大きな成長を手にできる。

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プロフィール

  • 上阪 徹

    ブックライター

    1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立。最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビューを得意とする。雑誌や書籍などで執筆するほか、取材で書き上げるブックライター作品も70冊以上に。取材相手は3000人を超える。 著書に『やり直し・差し戻しをなくすできる人の準備力』(すばる舎)『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター。』など。